【舞台挨拶】「サクラダリセット 前篇/後篇」 野村周平(神戸出身)と平 祐奈(明石出身)の関西弁ノリ突っ込みに黒島結菜と深川栄洋監督、反撃するも玉砕?

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©2017 映画「サクラダリセット」製作委員会

能力者たちが集う街「咲良田」を舞台にした河野裕の青春ミステリー小説を実写映画化した『サクラダリセット 前篇/後篇』。

前篇の公開に先駆け、3月3日(金)TOHOシネマズ梅田で行われた舞台挨拶に、野村周平さん、黒島結菜さん、平 祐奈さん、深川監督が登壇しました。

おひとりずつご挨拶
野村周平:浅井ケイ役を演じさせていただきました、野村周平です。どうも。おもしろかったですか?(客席から拍手)・・・そうですよね。関西の上映は今日が初めてなのでどちらかというと僕たちの方が緊張しているんですけど、今日は皆さんに楽しんで帰っていいただけるように全力を尽くしておしゃべりしたいと思ってまーす。
黒島結菜:春埼美空役の黒島結菜です。今日はお越しくださって本当にありがとうございます。よろしくお願いいたします。
平祐奈:みなさん、こんばんは!大阪のみなさ~ん!私は兵庫県出身なんですけど、大好きな大阪に来れて嬉しいです。相麻菫役の平祐奈です!<関西弁のイントネーションで>
深川監督:今日は来ていただき、ありがとうございます。この作品は3月25日から公開なんですが、一足早く大阪の皆さんをお客様として迎えて今日があります。ちょっと難しい映画ですし、脳ミソをいろんな角度で使っていく映画だと思いますが、皆さんどうだったでしょうか。

大阪での初お披露目の感想

野村周平:なんですかねぇ。こうやって映画の公開で何回も来るわけじゃないですか、でも毎回毎回違う作品なんでやっぱり嬉しいですよね、こうやってまた帰って来れるっていうのは。まあ、地元も近いですしね。ほんまにでも嬉しいですよ、こうやってたくさんの方に来ていただいて、しっかりとお金も払ってくださって。ほんまにありがとうございます。みなさまのおかげでこの映画が成り立ってます。<関西弁のイントネーションで>
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深川監督:ほんとに今日緊張して来ました。この映画東京でも一度上映してるんです。皆さんと同じように観ていただいた時に、実は客席で一緒に映画を観て、映画が終わった後みんな放心状態でエレベーターに乗り込んでいったのを見て(苦笑)。映画を観終わった後、ここ(壇上)に並んでいる人たちを見て、ホントに良かったのかどうかっていうのがちょっと不安というか。観たら分かると思うんですが、野村周平君はいつもの野村周平君ではなく、浅井ケイってすごく知的な一面を披露しているんです。これからいろんな野村周平が見れると思うんですけど、浅井ケイがくずれないかなってちょっと心配しております。
野村周平:いや、失礼でしょ!
深川監督:そんな野村周平が好きなんだと思うんですけど(笑)。ただ、この映画の浅井ケイも気に入っていただけたんじゃないかなと。

ご自身の役柄の“能力”と役作りについて
野村周平:僕の能力は記憶保持という能力で、全部の記憶があるというか、見たもの聞いたもの感じたもの、すべてを覚えている能力で、役作りというのはないんですけど、全部記憶があるんで、少し悟っているというか。そういうところで、背筋ピンとしてみたりとか、けっこう長セリフが多かったんで、早口で言ってみたりとか、難しい言葉をスラスラ言ってみたりとか。そういうところで浅井ケイっていう人物を作り上げていったと思います。(MC:台詞覚えるの大変だったんじゃないですか?)。いや、でも大丈夫ですよ全然。覚えなあかんってなって。でも、やらなあかんってなったら人って出来るんですよね。出来てたでしょ?NGなかったでしょ?
深川監督:NGある映画ってあんまない、カットするでしょ。<と、監督につっこまれ観客爆笑>
黒島結菜:リセットで世界を最大3日分巻き戻す能力を持っていて、あまり感情の変化がないし、表に感情が出ない分、小さな変化を大事にお芝居しました。目線の動きとか、手のしぐさとか、呼吸とか、そういう細かいところで何か伝えられたらいいなと思いながらお芝居しました。リセットすると私の記憶は全部なくなって、ケイに全部説明してもらってっていうんで、私はそんなに撮影現場で支障はなかったんですが。ケイは記憶保持で感情も全て覚えているので、一番大変だったのは、野村さんだったんじゃないかなと思います。
平祐奈:相麻菫はIQの高い女の子で、天真爛漫で、相手によって話し方を変えたり表情をコロコロ変える女の子で。でもひとりになると寂しがり屋だったりとか。すごい難しい役柄でもあったので、こんな役に対してこだわったのは初めてでした。
Q.監督は皆さんの能力を描くのにあたりどんな点で苦労されましたか?

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深川監督:“リセット”というのをみていただいても判ると思うんですけど、けっこう視覚効果が使えるんです。CGであったり音の効果であったり。ただ浅井ケイの記憶の保持というのだけ、CGが使えないんです。生身の身体だけで役者は勝負をしなければならないんです。だからいちばん野村周平君が苦労してたんじゃないかな、苦しんでいたんじゃないかなという風に思うし。よく演られたなと感心しています。

今日は大阪に来られていかがでしたか?
野村周平:平ちゃん、俺らは関西人やからいろいろ判ってるやん、結菜ちゃんは沖縄出身やな、どういう感じや?どうやってん?
黒島結菜:面白かったです。おいしいものがいっぱいだし、関西弁が好きなのでいっぱい聞けてよかったです。
野村周平:良かったなぁ。関西をええとこやと思ってくれてホンマ嬉しいわ。吉本の芸人さんとか会ったやん?おもろかったやろ。
黒島結菜:面白かったです。
野村周平:おもろかったやろ。よかったなぁ。ほんまよかったなぁ。みなさん、よかったですね。大阪ええとこやと思ってくれてほんまよかったわ。
<関西のノリのいい兄ちゃん節全開で>
黒島結菜:なんばにある「普通の食堂いわま」っていうお店に行って、豚しゃぶサラダと唐揚げ食べたんですけど、すっごい美味しかったです。全部食べちゃいました。
野村周平:そこ「たこ焼き」とかやろ!「いか焼き」とか! <と、すかさず突っ込む>
深川監督:今日来たばっかりなんで、今日うどんすきを食べたかったなと思ったんですけど、、、色々行けたらうれしいな、って。
野村周平:うどんすき・・・?大阪でうどうんすきって食うの?え?うどんが好き?え?
深川監督:あ、肉吸いですか。
平祐奈:もうなんでもええよ。リセットしよ!<と、関西人らしくきっちり締める>
Q.平さん、大阪で監督にお勧めしたい食べ物とかスポットはありますか?
平祐奈:撮影で大阪に来たとき、新大阪駅で初めて「だるま」さんの串カツをいただいたんですよ。自分専用セットでくるので、ソースも自分専用で2度付けOKなんですよ。何度付けでも。もうその串カツめっちゃ美味しかった!

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撮影中の雰囲気はいかがでしたか?
野村周平:なんか楽しくやってたんじゃない?俺は精一杯やったつもり。
平祐奈:野村さんのおかげです。すごいムードメーカーなので、このままの通り朝からテンション高い方なので、朝からずーっとこんな感じでした。みんな一気に打ち解けた感じです。
野村周平:(ロケをした)四日市市で、このメンバーですき焼きとしゃぶしゃぶ両方食えるみたいなお店いったよね。
平祐奈:連れて行ってくださいました。御馳走様でした。
(MC:野村さんがご馳走したんですか?)
野村周平:そりゃするでしょ!(観客:すごーいカッコいい―!)監督がトイレ行っている間に監督の財布からお金抜いて。。。
深川監督:いやそんなことないです。僕が出そうと思ったら、「いやここは」っていうふうに。さすが座長だったなって。
野村周平:だってここで平ちゃんに1万円貸してくれって言ったらおかしくない?財布出させるのもねぇって感じだから。
深川監督:ぼくはそんなに友達が出来るタイプじゃないんですけど、役者さんもそんなに仲良くしてくれるタイプじゃなくて。でもこんなに身近に来る、距離間の近すぎる俳優さんって初めてだなと、12年間ぐらいやってますけど。すれ違う人すれ違う人に声をかけていくって、なんか関西人ってみんなこうなのかなと思いながらも。待ち時間で僕が勉強している時に、膝の上に乗っかってくるんですよ。乗っかるのが、後ろ向きじゃなくて前向きに乗っかってくる。「監督何やってんの?」って。「次のシーンのこと考えてるんだよね」って言ったら、「で、監督何やってんの?」って、ずっと繰り返していたらスタッフに怒られてました。
野村周平:甘えてる風に見えるでしょ、一見。でもちがうんですよ。いじってるんですよ、僕のなかでは。あ、監督いたんだみないな体で座る。いつになったら監督突っ込んでくれのかなっていうのがあるやんな、関西人な。
深川監督:こうやって距離感を近めながら、監督が考えていることを探ろうとしているんだろうなと思って、そういう役者さんてあんまりいないから、面白いなという風に感じていました。

ぜひ、ここに注目して映画を観て欲しい!というところは?
深川監督:今日観てちょっと判らなかったなという風に思っている方もいると思います。この映画は観終わった瞬間から答え合わせをしたくなる、その次の後篇を観たくなるという風なものがあります。もう一回観ていただくと、このシーンはこうだったな、と気づかないところにもまた気づいていただけると思います。細かなところまで芝居をしてますので、またもう一回すみずみまで観ていただき、是非二度目の味わいを噛みしめていただけたらなと思います。
平祐奈:難しいところもあったりするんですけど、脳トレになると思うんです、私は。高校生の方もですけど、お母さんお父さん世代の方にも是非観て欲しいなと思うので、ひとりひとりの能力者の能力を理解しながら、一緒に謎を解いてほしいので、公開したらもう一回観に来てほしいです。
黒島結菜:非現実的な話にはなっていると思うんですけど、いま私たちが演じている高校生の、まだ若い人たちが何かを変えたいとか、そういう力強いメッセージがある映画になってると思います。
野村周平:最初観たとき、何で相麻菫が死んだんやとか、多分絶対にまだまだ判らない謎がたくさんあると思うんですよ。監督もおっしゃったんですけど、この映画は問題を解いていくようにストーリーが進んでいくんで、その答えがまだ出ていないところが後篇にあったりとかして。まだまだ楽しみが沢山あるんですけど、そういう問題を、頭の中で自分で解決していく楽しみがこの映画にはあると思うので、公開したら1回とは言わず、2回、3回、お父さんとかお母さん、彼氏、彼女を連れて、SNSにもアップして頂けたらなと思います。映画は初週が大事らしいですよね、監督。初めの週を一いっぱい観に来てください。初めの1週間がいちばん大事なんで、皆さん頼みます!

最後のご挨拶
深川監督:この映画、とても特殊な映画です。前篇と後篇に分かれていて、前篇は浅井ケイという人物に心を合せてみていただきました。後篇は全くガラッと映画の世界が変わります。映画を観ている額縁が大きく変わって、かかっている壁さえも映画だったんだっていう風な内容になっていきます。そんな感覚で、また前篇をもう一回観ていただいて、後篇を楽しみに待っていてください。
平祐奈:今日は大阪に来れて、朝からロケもして、取材もして、さっきは生放送にもお邪魔して、こうして大阪の皆さんにもお会いできて、また東京から来てくださっている方もいらしゃってすごく嬉しかったです。明日は神戸にも行かせていただくので、サクラダリセットをどんどん盛り上げていきたいと思います。
黒島結菜:皆さんにこうやって映画を観てもらえた事がいますごく嬉しいです。これから3月25日に前篇が公開して、5月13日に後篇が公開となりますので、皆さんに是非映画館に足を運んでいただきたいです。
野村周平:今日は足を運んでいただいて誠にありがとうございます。関東の方では1回上映させていただいたんですけど、関西の方々にはこれがほんとに最初、1回目ということで、いっつもこうやって帰ってくるときってなんか緊張するんですよね、何故か判んないんですけど。自分がやっていることを観てもらっているという事が緊張につながってるんだなとは思うんですけど、こうやって皆さんの前に自分が出た作品を見せられるのが嬉しいです。「サクラダリセット」は高校生でも楽しめるし、どの世代でも楽しめる映画だと思います。後篇も5月に公開されるので、後篇が始まるよっ、て時に前篇を観直してらうとまた面白かったりすると思うんで、しっかりとまず前篇をマスターして、後篇に向かっていってください。

映画『サクラダリセット』前篇は3月25日より、後篇は5月13日より全国にて公開
映画『サクラダリセット』公式サイト

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©2017映画「サクラダリセット」製作委員会

STORY

「リセット」たった一言。それだけで世界は最大3日分巻き戻る―
特殊な能力を持つ人々が約半数を占める<咲良田>。街を出ると能力は使えなくなるが、その力は<管理局>によって慎重に、監視・制御されていた。17歳の高校生、浅井ケイは<記憶保持>の能力を持っていた。春崎美空は、世界を最大3日分巻き戻す=<リセット>できるが、それはケイと共に行動することで初めて成立する能力だった。ケイは、自身の力がきっかけで2年前に死んでしまった相麻菫の再生を今も祈り続けていた。そんなケイの前に、<モノを消す>能力を持つ村瀬陽香と<記憶操作>を可能にする岡絵里が立ちはだかる。一方、高校の
ボランティア活動=<奉仕クラブ>の一環で、<写真に入る>能力を持ちながら、それを奪われてしまった老人、佐々野宏幸からのある依頼によって、ケイと春崎は、未来を知る力のある<魔女>と呼ばれる老婆と出逢う。<魔女>の助言によって相麻をよみがえらせる糸口を掴んだケイは、<声を届ける>能力を持つ親友・智樹らとともに<管理局>相手に禁断のアプローチを開始する。かくして、相麻菫はよみがえったかのようにみえた…だが、ケイたちは驚くべき真実に遭遇する。〝相麻菫の再生〟こそが、すべての始まりだったのだー

監督・脚本:深川栄洋
出演:野村周平、黒島結菜、平 祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里 /加賀まりこ 【後篇】 及川光博
原作:河野 裕「サクラダリセット」シリーズ(角川文庫/角川スニーカー文庫)
製作:「サクラダリセット」製作委員会
配給:ショウゲート
映画『サクラダリセット』公式サイト
【前篇】3/25(土)【後篇】5/13(土)2部連続ロードショー
TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ二条、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸ほか全国ロードショー