映画『海難1890』の舞台・串本町で特別先行上映を開催!

映画の舞台・串本町で特別先行上映を開催!

花束贈呈後、握手を交わす二人(左:町長、右:監督)(添付写真左から、田嶋町長、田中監督)

600人の串本町民の前で、10年かけて作り上げた本作を
串本町に届けられる熱い想いと感謝の意を語った。
「125年前に生まれた両国の絆は、本当に強くて、今でも続いている。」

『海難1890』串本町特別先行上映会《概要》
●日時:11月23日(月)13時30分●場所:串本町文化センター(和歌山県東牟婁郡串本町2427)
●登壇者:田中光敏監督(海難1890企画・監督)、田嶋勝正串本町長

11月23日(月)、映画の舞台となった和歌山県串本町にある串本町文化センターにて、特別先行上映会が行われ、上映会の初日、本日13時30分の回に映画の発端となった・田中光敏監督、田嶋勝正町長が登壇の下、舞台挨拶も行なわれました。

また上映前には、主演の内野聖陽さん、ヒロインの忽那汐里から串本町民に向けたメッセージも上映されました。

メッセージ全文》
内野聖陽さん:内、忽那汐里さん:忽
内「串本町の皆さんこんにちは、内野聖陽です。」
忽「忽那汐里です。」
内「1890年和歌山県で起きたエルトゥールル号海難事故。」
忽「そして 1985年、イランイラク戦争でのテヘラン邦人救出劇。」
内「この2つの史実を元にした映画『海難1890』遂に完成しました。」
内「この作品は、実際に串本町で撮影して、エキストラ300人の方々に参加して頂きました。」
忽「撮影時の温かい炊き出しでも本当にお世話になり、ありがとうございました」
内「この映画を観て、少しでも感じる事があれば、是非、皆さんに伝えて頂きたいと思います」
内忽「どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。」

《舞台挨拶レポート》
まず町長が登壇し「みなさんこんにちは、125年前の先人達の真心が遂に映画化されました。本来なら、12月5日より全国ロードショーですが、特別に今日から3日間、この串本町文化センターでおよそ4000人の方がこの映画を観る予定です。よろしくお願いします。」と挨拶をした。

そして、「また本日は特別に、田中監督が駆けつけてくれました!」との呼び込みで、監督が登場した。登場してすぐに監督は「町長、やっとできたね!」と喜びをあらわにし、串本町の皆さんに向けて「みなさんの先人達が残してくれた素晴らしいお話のお陰で映画を撮る事が出来ました。そして、皆さんと一 緒に樫野の現場でエキストラに出て頂いたり、美味しい炊き出しをして頂いたりして、本当に撮影ではお世話になりました。今日は、まずはこの映画をごゆっくり観て頂ければと思います。串本の皆さん、大島・樫野崎の住民の皆さん、本当にありがとうございました。」と溢れんばかりの感謝の思いを 述べた。

そして、町長から監督に向けて、「(大学の)同級生に花束を渡すのは照れ臭いんですが、串本町より感謝を込めて、花束をお渡しします。」 と照れながら、花束を贈呈し、握手を交わした。町長は、串本で上映を迎えられた事に対して、「10年前に(監督に映画化の提案の)手紙を出してから、ちょうど10年が経ちました。今日、串本町の皆さん方と一緒に映画を観るという事はもちろん待ち望んでいた事ですけど、こうやって、監督と二人で喋らせて頂いてる事も本当に嬉しい事です、ありがとうございました。」と感謝の意を述べた。

また、監督は、串本とトルコでの撮影のエピソードに関して「串本で撮影していた時、リハーサルなのに、エキストラの串本の人たちがハンカチで涙拭きながらお芝居されるんですね。理由を聞いてみ ると、『おじいちゃんやおばあちゃんから聞いてきて、ずっと大切にしていたお話がこんな風に映画になるなんて、本当に一つづつのシーンが泣けてくるんや』と泣いていたんですね。そして、実はトルコで撮影したシーンでも「日本とトルコの話の映画を撮りに来ました。」と言うと、今度は、トルコの方達が泣いているんですね。よくよく聞くと、その人達は、教科書でエルトゥールル号の事を学んだ方達で、そのお話が映画になるっていうだけで嬉しくて泣いてくれてたんですね。それがすごく僕らには温かく思えて、125年前に生まれた両国の絆はこんなにも強くて、今でも続いていて、こんなにも大切にしている話がやっと映画に出来るんだと思えた事が、僕達の映画を作る力にもなりました。」と述べ、改めて両国の絆の素晴らしさを述べた。

125年前に、和歌山県樫野崎沖(現:串本町)での「エルトゥールル号海難事故」の話が語り継がれ、映画となり、実際に串本町で初の上映となる記念すべき1日は幕を閉じた。初日の本日は、計3回、上映会が行われ、いずれも600人の超満員でこの日は計1800人の串本町民が来場した。

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海難1890rogo改
(C) 2015 Ertugrul Film Partners

<STORY>
1890年、和歌山県串本町沖。後のトルコであるオスマン帝国の親善使節団を乗せた軍艦エルトゥールルが座礁して大破、海に投げ出された乗組員500名以上が暴風雨で命を落とす。そうした過酷な状況下で、元紀州藩士の医師・田村元貞やその助手を務めるハルら、地元住民が懸命の救援活動に乗り出す。時を経て、イラン・イラク戦争中の1985年、日本政府は危機的状況を理由に在イラン日本人の救出を断念。そんな中、トルコ政府は彼らのためにある行動を取る。

<STAFF&CAST>
監督 :田中光敏
出演 :内野聖陽 ケナン・エジェ 忽那汐里 アリジャン・ユジェソイ 夏川結衣 永島敏行 竹中直人 笹野高史 ほか
配給 :東映
映画『海難1890』公式サイト
2016年12月5日(土)全国公開!