【合同記者会見&舞台挨拶「エヴェレスト 神々の山嶺」】岡田准一、阿部寛、平山秀幸監督が登壇!

岡田准一、阿部寛、尾野真千子ほか豪華キャストに加え、『愛を乞うひと』の平山秀幸監督、音楽に『蜩ノ記』の加古隆と、
日本アカデミー賞受賞者が集結。主題歌は世界的ヴォーカル・ユニット、イル・ディーヴォが担当。邦画初となる標高約5,200Mでの撮影に命懸けで挑んだ、映画そのものが前人未踏の領域へと達する、心揺さぶる感動のスペクタクル超大作!

そしてこのたび本作の大ヒットを祈願し、合同記者会見&舞台挨拶に主演の野心家カメラマン・岡田准一さん、孤高のクライマー・阿部寛さん、平山秀幸監督が登壇。
会見にいたっては、世界一高い山エヴェレストを舞台にした本作にかけ、日本一高いビル『あべのハルカス』で実施致しました。又、60Fで映画のイベントをするのは初めてとなります。
又、夜は、TOHOシネマズ梅田にて舞台挨拶、関西が地元の岡田さんの「おま!」トークもあり、とても大盛況となりました。

阿部寛
平山監督

日本一高いビル“あべのハルカス”にて合同記者会見

▼ごあいさつ
岡田:羽生を追いかける野心家カメラマン・深町を演じました。
   日本一高い場所で、地元大阪に、世界一高い山で撮影した映画のお話できるのは、
   とても嬉しく思っています。昔の角川映画のように熱く男の映画が完成しました。
   是非期待して頂ければと思っています。
阿部:孤高のクライマー羽生を演じました。撮影はちょうど1年弱前ですが、
   エヴェレストの撮影を無事できたことを幸せに思います。
   熱い熱い映画になっています。
平山:高所恐怖症にも関わらずエヴェレストで撮影し、今日もこんな高い所にあげてもらい、
   改めて高い所は苦手だなと思っています。
   映画が完成しまもなく公開という、やっと下山したような気分です。

▼Q、エヴェレスト52,000Mで実際に撮影され、本当に
   大変だったことが山ほどあったと思います。いかがでしたか?

岡田:空気が半分ということを経験したことなかったので、又、風も強く
   マイナス20~30℃という世界で、みんなで集まって固まってないと
   生きていけないというような過酷な場所で、
   本当に支え合いながら色々と撮影していきましたね。
   崖を登るシーンでは、岩肌が下から見た感じとは違って手がかけられないような所で、
   本当に命がけで撮っているなという気持ちでした。
   でも楽しかったですし幸せな時間でした。
阿部:4,500M超えたぐらいで明らかに景色が違いましたね。サイズがまったく違いました。
   氷河が表れてきたり、距離感が分からないぐらいの大きな場所になってきたんですよ。
   その奥にエヴェレストの顔が見えたり、自分たちが見たこともないような空間で
   山と山の間で撮るというのは、お邪魔させて頂いている、自然のご機嫌を伺いながら、
   圧倒的な存在ですから、役者なんて豆粒ぐらいのもので撮影させて頂いている
   という感じでした。ちょっと機嫌と損ねるととんでもないことになったり、
   命を落とすことになったり、そのような危機の中、50~60人が小さな点となって
   撮影して無事帰ってきたという、そのぐらい過酷な撮影でしたね。
平山:(高所にしても)自分の苦手なことがたくさん詰まった原作だなと思っていました。
   岡田さん、阿部さん共に、どこまでが本人で、どこからが役なのか
   分からなくなるぐらいに、お二人とも自然の中へ飛び込んでどんどん
   変わっていっている顔、姿をみてとても楽しかったですね。

▼Q、撮影中、印象的なことはありましたか?

岡田:阿部さんが撮影に何でも持ってきて下さっていて、阿部さんを頼れば
   何でも出てくるという感じでした。おなか痛いと言えば、薬を「飲め」とくれまして
   撮影中助けて頂いたなと思っています。
阿部:(周囲に)脅されていったわけですよ。医者にもおなか壊したらと・・・
   役の代わりがいないから目いっぱい携帯食、非常食や、
   もし向こうで風邪引いたらどうしようとか、色んな心配をして余分にたくさん薬を
   持っていったんですよ。すると重量が重くなってしまって、途中みんなに分けましたね。
   実際具合悪くなる人もいましたし。

▼質疑応答へ

▼Q、映画を通してどういった方にどんなことを伝えたいですか?
岡田:すごく山の映画として見本的な山岳映画と思いますね。
   単独で登っていくことに賭けていく、登るということが生きるということに
   繋がるような、原作を読んでいても力強いものがあって、生き抜いてる、
   やり抜いてる人を見て、その熱に起こされていく熱さがきますね。
   その熱さをもって、どうしたらこの熱さが伝わるか現場で山と対決してきた映画なので、
   その熱さを感じてもらえたらいいなと思います。

▼Q、役作りで苦労した点は?
岡田:僕は阿部さんにくっついていきながら、10日間かけて高度順応しがなら登ったんですが
   1歩1歩歩きながら、阿部さんが羽生に役作りしていく姿を自分でカメラを持っていって
   トイレまでも追い続けました。カメラマンの役だったので、
   阿部さんが役になっていく姿、背負っていく姿というのを見ながら、
  「どこ行くんですか?」と言いながらカメラ片手に
   ぴったりついていって役作りをしていましたね。
阿部:もう岡田君がついてくるんでね・・・(会場笑)
   僕はあまりカメラが好きじゃないんですが、ずっと横で自分の役を作ってるんだなと、
   僕じゃなくて羽生として撮ってるんだなと分かって、それだったら是非撮ってって。
   すごく良い写真もあってそれを見ると、ああもうこれは始まっていくんだなと
   思いました。とても過酷な所なので、日本で色んな準備をしまして、
   山屋といわれる人たちと練習したり、ボルダリングしたり、縄はったり、色んな授業を
   してとにかく途中で「できません」と言うような状態にだけにはならないようにと
   自分なりの責任感を持って挑みましたね。

▼Q、監督は高所恐怖症ですが、岡田さん、阿部さんはいかがですか?
   又、岡田さんへ、山を登る男の心理や物語は、どんな風に感じていましたか?
岡田:高いとこは若い頃は苦手だったんですが、そういうことからも色んな番組で
   高い所へ行ったり、綱渡りなどをやることがあって克服できましたね。
   なので割と山も好きですし、高いところも今は得意だと思います。
   僕も昨年から山岳部の部長をやっているんですが、山屋はなぜ登るのか、
   一流の人たちの考えは特別なもので、阿部さん演じる羽生の
   「山をやってないと生きてないのと一緒だ」というのとは違うのかもしれませんが、
   僕の知ってる山屋さんとは、自然のように勝てないものに向き合っている、
   山に遊ばしてもらいながら経験や知識で楽しんで山に登っているという考えで
   優しい人が多いので、それに憧れて、危険なことも含めプロの方たちに
   教えてもらいながら登っていますね。山登り自体は3~4年前からやってます。
阿部:僕はどっちかというと苦手な方ですね。今、ステージ上の椅子もひっかかって
   恐かったぐらいですから・・・(会場笑)
   昔は恐くなかったんですが、歳を重ねるにつれて出てくるもんなんだなと。
   空中ブランコから飛んだりやったことあるんですが、自分が撮影の恐さに
   びっくりすることもあったんですが、色々トレーニングを積んでいって、
   山屋さんに安全確保してもらいながらロープを繋いで落ちたり
   高さに慣れる練習などもしましたね。

阿部寛
平山監督

TOHOシネマズ梅田舞台挨拶登壇

▼ごあいさつ
岡田:地元なのでみなさんにこうやってご挨拶できるのが、嬉しいで「おま!」(会場笑)
   すみません、関西だとつい「おま!」が出てしまう癖が・・・(会場笑)
   本当に熱い、熱い、何かに挑戦する男たちの映画が完成しました。
   実際にエヴェレストに登って撮影してきましたので、嘘のない男たちの
   人間模様が描かれていると思います。
阿部:岡田君と一緒に仕事するのは初めてだったんですが、エヴェレストに1か月近く
   一緒にいて非常に彼の人となりを見ながら、彼の背中を見て山を登ってきました。
   非常に熱い映画に仕上がっていますので、今日は(会場に)女性が多いですが、
   熱い男の世界を理解してもらえたらと思います。
平山:1年前に撮影を始めて、今日こうやって上映されるということで
   やっと山から下りたような気持ちです。
   この映画は間違いなく、岡田さんと、阿部さんと全カット、本人が演じています。
   「あれ?」と思うシーンがあるかもしれませんので、先に言っておきます。
   楽しんでもらえればと思います。

▼Q、標高5,200M地点で撮影されましたが、どんな環境ですか?
岡田:空気が半分になりますし、風が強ければマイナス20~30℃、
   崖にいると風が岩肌にあたって上に吹き上げてくるような感じですね。
   登山は経験あったんですが、富士山より高い山を登ったことがなかったので、
   低酸素室でトレーニングして行きました。
阿部:僕は山登りをやってなかったんですが、酸素が薄いと聞いてたんで、
   低酸素室や日本の山へ何度か行って、屈強な男の役なので
   ヘマしちゃいけないなとなんとか練習を積んで行きました。
岡田:映画を撮影するには限界の高さだと思います。
   ドキュメンタリーや後ろを追っかけてきてくれるならいいですが、
   お芝居をしてそれも何回も繰り返したりするのは。切り返してくるのも、
   監督が「足跡をつけずに迂回して行ってくれ」と言ったり(笑)
   すぐそこでも2時間かかるんですよ。
   ゆっくり1歩1歩歩かないと高山病になってしまうとか、
   靴ひもを結ぶのもしんどいと言われてましたが、
   実際に行くと本当にそういう世界でした。

▼Q、そこまで挑戦されて、いつか頂上を目指したいと思いましたか?
岡田:阿部さん6,000Mを登る約束をしたんで。つい先ほど。
阿部:まだ返事してません。(会場笑)
   岡田君は撮影が終わってから、自分のチームを作って
   日本の山へ色々行ってるらしいんです。
   さっき直前で6,000M行きませんかと言われたんですが、
   「ちょっと返事待って下さい」と言いました。(会場笑)
岡田:最短で2週間で行けるので、2週間頂ければ。
阿部:ちょっと時間下さい。(会場笑)
平山:僕は高所恐怖症で、何の興味もなかったですね。
   こういう仕事を貰って初めての経験をさせてもらいました。
   この歳で(ロケハン含めて)4回エヴェレストへ行きましたが、
   この次行けるとすれば楽して行きたいですね(笑)

▼Q、撮影中はどんな生活ですか?
平山:ルクラ(旧称)という世界で一番危険と言われている空港が、
   エヴェレスト回廊の入口でそこから高度順応を繰り返して約10日間。
   それで5,240Mぐらいにある世界で一番高い所にあるロッジへ滞在して10日間。
   全部で3週間ぐらいいましたね。
岡田:本当にみんなで固まって規則正しく生活するという、
   阿部さんにお菓子を貰いながら・・・(会場笑)
   携帯食とか、みんなが疲れてくると(阿部さんの声を真似て)
   「いるか?」ってくれるんです。
   「阿部です」ってすごくいい声で「岡田、いるか?」って(会場笑)
阿部:モノマネですか?(会場笑)
岡田:それが毎日の楽しみになって、阿部さん優しくて。
   食事の環境でおなかを壊す人も出てくるんですが、
   そんなときも薬を「いるか?」って(会場笑)色んな人を救っていましたね。

▼最後のごあいさつ
平山:エヴェレストで撮影を終えて、日本に帰ってきたときに
   ネパールの大地震がありました。ネパールの撮影でこの映画に協力してくれた
   たくさんの方が罹災されたり、被害に遭ったり、
   この映画に携わった色んな人も想いがみなさんに伝われば嬉しいです。
阿部:本当にエヴェレスト5,000Mを超える所で撮影してきましたが、
   自然のあまりの雄大さと、過酷さに、ただそこに圧倒されて、
   自然にちょっとお邪魔させてもらいながら、彼等の機嫌をみて撮影してきました。
   その雄大さがすべてこのフィルムの中におさめられていますし、
   僕も戦ってきましたしそれもおさめられています。
   今の時代、諦めが早かったりそういう風に思うんですが、諦めない人間というのは
   美しいなとこの映画をやりながら思いました。
岡田:歩くこと、生きること、登ることが繋がった熱く生きた男たちの
   人間ドラマだと思っています。
   阿部さん演じる羽生の熱さとか、その熱にやられて影響を受けていく役ですが、
   みなさんにとって熱く何かの影響を受ける作品になるといいなと思っています。
   ここにいらっしゃるみなさんは(応募者)7,000人の中から選ばれた700人ということで、
   100倍ですね!10倍ですか・・・ちょっと盛るクセがありましてすみません(会場笑)
   10倍の確率で観て頂けるということで、関西は地元なので是非ひいきにして頂いて、
   大阪からこの映画を熱く広めてほしいで「おま!」(会場笑)
   映画は真面目にやってますんで、しっかり心を落ち着かせてから最後までしっかり
   観て頂ければ嬉しく思います。

標高8,748M、氷点下50℃、極限の世界に挑む

WEB_メイン
©2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会

STORY
“前人未踏”の挑戦に挑む、男たちの熱き想い。命を削って挑む先にあるものとは?
1993年ネパール、カトマンドゥを訪れた山岳カメラマンの深町。ふと立ち寄った骨董屋で古いカメラを発見し、それが1924年にエヴェレスト頂上を目指しながら行方不明になったジョージ・マロリーのものである可能性に気づく。失われたフィルムを追ううちに辿り着いた、孤高の天才クライマー、羽生。山をやらないなら死んだも同じだ」と語り、他人を寄せ付けない人生を送ってきた羽生が取り憑かれた史上初の挑戦とは何なのか?その目的に興味を持ち、羽生の過去を調べるうち、深町はその凄絶な生き様に飲み込まれてゆく。そして、羽生に人生を翻弄されながらも愛し続ける女性・岸涼子とも出会い――。
世界の頂へ――彼らは生きて帰ることができるのか。命を削って挑むその先に、果たして何があるのか。
監督  :平山秀幸
脚本  :加藤正人
音楽  :加古隆
原作  :夢枕 獏「神々の山嶺」(角川文庫・集英社文庫)
出演  :岡田准一 阿部寛 尾野真千子
     ピエール瀧 甲本雅裕 風間俊介 テインレィ・ロンドゥップ 佐々木蔵之介
主題歌 :イル・ディーヴォ喜びのシンフォニー(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)
配給  :東宝/アスミック・エース 
映画『エヴェレスト 神々の山嶺かみがみのいただき』公式サイト
2016年 3月12日(土) 全国ロードショー