実話ブログから生まれた、まさかの泣けるコメディ!
このたび映画『夫婦フーフー日記』が、5月30日(土)より大阪ステーションシティシネマほかにて全国公開!!
(C)2015川崎フーフ・小学館/「夫婦フーフー日記」製作委員会
本作の原作は、実在の夫婦の闘病ブログから生まれた「がんフーフー日記」(小学館刊)。
「ダンナ」こと清水浩司が、長年友人だった「ヨメ」と出会って17年目にして結婚、1ヵ月後に妊娠発覚。その5ヵ月後にはヨメに悪性腫瘍が発覚し、怒涛の育児と闘病生活を送っていく。夫婦として過ごした493日の記録は闘病ブログとして人気を博し、2011年に書籍化されました。
映画化にあたっては、<死んだはずのヨメと残されたダンナが、ともに生きた日々を振り返る>という設定を加え、ブログには書かれなかった夫婦の想い、そして家族の愛を浮き立たせ、笑いながら涙が溢れる、かつて無いストーリーが誕生しました。主演の佐々木蔵之介は、ヨメを亡くし、残された赤ん坊を抱えて育児と仕事に奔走する役どころ。同じく主演を務める永作博美は、亡くなった後もダンナの前に幻影として現れるヨメを演じました。
4月21日(火)、大阪ステーションシティシネマにて本作の舞台挨拶を行いました。
登壇したのは、夫婦役としては10年ぶりの共演となり、今回W主演をつとめる佐々木蔵之介さんと永作博美さん。京都府ご出身の佐々木さんは、地元・関西での舞台挨拶ということで、関西名物を永作さんにレクチャーする一幕も。。。
舞台挨拶
佐々木:大阪の皆さんにお会いするのを楽しみにして来ました。大阪ではこの映画の上映は初めてですが、今日はよろしくお願いします。
永作:こんなにたくさん来ていただいて嬉しく思います。この映画は間違いなく楽しめます。どうぞ最後までよろしくお願いします。
・関西での舞台挨拶はいかがですか?
佐々木:舞台でも関西の公演で来ると、関西のお客さんは反応が早いんですよ、笑いとか。それはたぶん、これだけ(お金を)払ったんだから楽しんでやろうという、モトを取ってやろうということだと思うんですけど(笑)。だから僕は関西でやるのはすごく楽しいけど、ある意味シビアだなと思ってます。あ、お客さんもうなずいてはりますね(笑)。
・永作さんも大阪によく来られてますか?
永作:今年の2月にも舞台でお邪魔してますね。大阪の皆さんは、楽しみにしてここに来てくださってるということがすごくわかるので、演劇でも映画でも、安心してご紹介できますね。こちらから発したことに対して反応してくださいますよね。それはモトを取らなアカンということなのかもしれませんけど(笑)、そういった交流ができるのがとても楽しいです。
・大阪で行きたいところとか、好きなところ、食べたいものはありますか?
永作:大阪は安くておいしい食べ物のイメージがありますね。粉モノもおいしいですもんね。
佐々木:アレ、食べなアカンよ。「I・K・Y」。いか焼き。
永作:そんな言い方するんですか?
佐々木:阪神百貨店のとこに書いてありましたもん。
永作:(笑)食べましたよ。おいしかったです、たこ焼きも。大阪のみなさん、ごちそうさまです!
・佐々木さんが永作さんを連れて行くとしたら、大阪のどこへ?
佐々木:高いところが好きなんですよ。ナントカは高いところが好き、とか言いますが。空中庭園もありますが、ここのルクアの屋上も農園があるんですよ。そこから淀川が一望できていいんです。夜景もいいし、飛行機が頻繁に上を飛んだり…
永作:それは行ってみたんですか?
佐々木:タダ(無料)!
永作:(笑)タダなのはどうでもいいんですけど…
佐々木:なんべんも行ってますよ。すごくいいですよ。お客さんで行ったことある人?(客席:挙手)…まあまあ居てはりますね。
・さて映画の話を全然伺ってないですね。
佐々木:聞いてください、そのために来てます。
・この映画は、実在のご夫婦の闘病ブログから生まれた作品ですが、最初に脚本を読まれた感想は?
佐々木:闘病ブログを読む前は落ち込んだりするのかなと思いましたが、(読んでみたら)楽しく話が進んでいく、また、悲しいのかなと思いきや、がんばっている。つらいのかなと思うと、笑っている。(気持ちが)落ちるのではなくて次に向かっていく感覚は、今までになく初めてで。それってでも日常のことや、と思うんです。どんなことがあっても日常を生きていくという。だから不思議と、97分の映画なのであっと言う間に観られるんですけど、がんばろうかなと思える映画になったと思いますね。
永作:悲しいイメージを連想して読んだのですが、泣きながら笑ってましたね。脚本には、怒涛のように過ぎていく人生がありましたし、過去の自分に(幽霊となった)自分達がツッコむという構成も新しくておもしろかったです。感情のヒダがたくさん隠れている脚本でしたね。
・お2人は、夫婦役としては初めてではないんですよね。
佐々木:10年ほど前にドラマで夫婦役をしまして。だから何も打ち合わせをしなくても、お互い相手にゆだねて楽しんでましたね。
永作:掛け合いも、2人で競いあっているようなセリフがあったので、役柄同様本人達も楽しんでやらせていただきました。
佐々木:実際に直面しているのは絶望ですが、それでも生きようとしている、というのがなんとも切ないです。永作さんもおっしゃっていたみたいに、過去の2人を、現在の2人が見ているんです。でも現在の2人の片方は亡くなっているという、これがなんとも言えない状況で、最初に脚本を読んだとき、これを監督がどう撮るんだろうと思いました。
・大阪のファンの皆様へ、見どころとメッセージをお願いします。
佐々木:え?バラしていいんですか(笑)。なんやろう…あのときあんな態度をしていたけど、(実は)あんな気持ちだったんだとか、あのとき言えなかったけどこう思ってたんだとか、このあとの展開がわかっているけど、2人ががんばっているのが切なかったり、そういうところなんですよね。この映画の醍醐味というのは。
永作:2人とも二十歳から演じてます(笑)。当日は佐々木さんのことを直視せず、私もなるべく鏡を見ないようにして現場に向かってがんばりました(笑)。
・ありがとうございました。最後に会場のお客様へご挨拶をお願いします。
永作:(関西弁で)めっちゃおもしろいんで、観てな!(笑)
フランクすぎてすみません、ぜひ観てください。皆さんにご覧になって思ったままを伝えていただけると嬉しいです。原作は闘病ブログですが、それぞれがしんどいなかでも人を思いやるという気持ちが詰まってます。そしてから明日からまた決意を新たに頑張ろうと思っていただけると嬉しいです。
佐々木:ただつらい苦しいというだけではなく、とても希望にあふれた映画です。今を大切にしよう、今近くにいる人を大切にしよう、そして今を生きようという力が湧いてくる映画です。楽しんでください。
『夫婦フーフー日記』
17年間友だちで、1年ちょっと夫婦で、そしてアイツは9ヶ月だけ母親だった。
STORY
作家志望のダンナ・コウタ(佐々木蔵之介)は、本好きなヨメ・ユウコ(永作博美)と出会って17年目にしてついに結婚。直後、妊娠とガンが発覚し、幸せな新婚生活は闘病生活へ。ヨメの病状をブログで報告しはじめるダンナ。しかし、入籍からわずか493日後、ヨメとの別れが訪れる。悲しみに暮れるダンナにブログの書籍化の話が舞い込み、念願の作家デビューに現実逃避するダンナ。そこへ突然、死んだはずのヨメが現れた! 果たして、これは幻影か、現実なのか? ヨメのいない世界で、死んだはずのヨメと、ヨメが元気だった世界をふり返るダンナ。やがて、生きている間には伝えられなかった、それぞれの想いが明らかになる―。
STAFF&CAST
監督:前田弘二 脚本:林民夫・前田弘二
原作:川崎フーフ「がんフーフー日記」(小学館刊)
主題歌:LAMP IN TERREN「ボイド」(A-Sketch)
出演:佐々木蔵之介 永作博美 佐藤仁美 高橋周平 / 並樹史朗 梅沢昌代 大石吾朗 吉本選江 宇野祥平 小市慢太郎 / 杉本哲太
配給:ショウゲート
5月30日(土)公開 大阪ステーションシティシネマほか
『夫婦フーフー日記』公式HP