「まだ、書きたいという気持ちは残ってる?」
人気作家2人が交互に書きすすめ完成させた、奇蹟の合作青春小説!
中村さんが中田さんに声をかけて始動した本作は、2人でプロットを作成し、それに従って5~10頁ずつ交互に執筆を進めるという方法で書き上げられました。それぞれが、相手に書いてほしい場面の直前まで書いてバトンを渡す。原稿は1年ほどかけて2人の間を約30回往復しました。お互いの個性を引き出し合いながら書き綴られた物語には、2人の魅力がぎっしりと詰まっています。
物語のテーマは「小説の書き方」。高校で廃部寸前の文芸部に入ることになった主人公が、個性的な先輩たちに振り回されながら小説の書き方を学び、やがて自分の生き方を探しはじめます。
笑って泣いて、小説の書き方も学べる。青春小説のすべてが詰まった、今年一番のエンターテインメント小説をぜひお楽しみに。
全国の書店員より絶賛の声続々!!
主人公のあまりの青春こじらせっぷりに、恥ずかしくて何度もページを閉じそうになりました。
だけどいいなぁ、きらきらした青春。
――ときわ書房IY船橋店 小峰麻衣子さん
書くことはなにか、ということを二人の作家はこんなにも素晴らしい青春小説にしてしまった。
ずるいぞ!と思う反面、この一冊は文句なしに「楽しい」!
それだけは絶対なのだ。
――オリオン書房所沢店 高橋美里さん
この繊細さ!純朴さ!
文系男子の純情を描いたらピカイチな、中村・中田コンビのピュアピュアっぷりをとくとご覧あれ。
――三省堂書店ルクア大阪店 中澤めぐみさん
『僕は小説が書けない』中村航・中田永一著
内容紹介
生まれながらになぜか不幸を引き寄せてしまう光太郎。引っ込み思案で人に心を開くことができず、親しい友人もいない。血のつながりのない父親との関係をはじめ、家族との距離感にも悩んでいる。高校に入学した光太郎は、先輩・七瀬の勧誘により廃部寸前の文芸部に入ることに。実は光太郎は中学生のとき、小説を書こうとして途中で挫折した経験があった。個性的な先輩たちや、理論派の原田さん、感覚派の御大という強烈なふたりのOB に振り回されながら、光太郎は自分自身の物語を探しはじめる――。
著者紹介
●中村航(なかむら・こう)
1969年岐阜県生まれ。2002年「リレキショ」で文藝賞を受賞し、デビュー。他の著書に『100回泣くこと』『あのとき始まったことのすべて』『トリガール!』『デビクロくんの恋と魔法』など多数。
●中田永一(なかた・えいいち)
1978年福岡県生まれ。2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』がある。別名義での作品も多数。
【発売予定日】2014年11月1日 ★電子書籍も発売予定
【定価】本体 1500円+税
【頁数】264頁
【体裁】四六判上製
【装幀】プロデューサー 栗本 知樹
アートディレクター 帆足 英里子
イラストレーター 宮尾 和孝
【発行】株式会社KADOKAWA
【編集】角川書店
【初出】「小説 野性時代」(角川書店)2014年10月号~2014年11月号