2015年8月に滋賀県と京都府でオールロケを行い、
滋賀県の美しい風景を切り取った地域に寄り添う映画作品
左後列⇒川本勇(アソシエイトプロデューサー)、木ノ本嶺浩、津田寛治、別所哲也、高橋メアリージュン、内田朝陽
左前列⇒鶴田真由、田中咲彩、松田崚佑、BOSS戸田、作道雄(脚本)、瀬木直貴(監督)
別所哲也:琵琶湖の大きさは、まさに、Mother Lake、母を感じる、母なる湖なのだなと改めて感じる作品になったと思います。家族愛だったり、父親と子供だったり、故郷だったり、ご覧になった方がいろんな想いを受け止めてくれたらいいなと思います。信じる力、ビワッシーというものを信じる力というか、想像する力というものが、皆さんの中にも生まれてくるといいなと思っております。
僕は静岡県生まれで、関西弁の役っていうのはいくつかやらせていただいたことがあるんですけど、滋賀弁っていうのは初めてだったので、難しく大変でした。大変でしたけれど、非常に柔らかい優しい感じのある言葉だなと思って。
やっぱり言葉って大事だなと。言霊ですからね。声力に込められた思いも届けたつもりです。
鶴田真由:私はこの話がすごく好きで、地域初の映画が最近すごく頑張っているなと思っているんですけど、その場所の神話や伝説みたいなものをなかなか知る機会がなくて、こういう映画を通して、改めて、ああ琵琶湖にはこういう神話や伝説があるのだなという事を私も知ることが出来ましたし、改めて日本が持っている大事なものを、みんなで映画を通してシェアしていくというのはすごく素敵な行為だなという風に思っています。忘れ去られてしまったのを思い出させてくれるようなそんな映画になっているのではないかなと思うので、今日皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。
2010年、私はちょうど古事記を読み解きながら旅するというプロジェクトをやっていて、詳しくは幻冬舎から出ている「ニッポン西遊記 古事記編」という本になっているので、戻ってからアマゾンでぽちっとやっていただくと嬉しいんですけど(笑)、その時に竹生島を訪れて、ちょうど湖畔にある鳥居のところでみんなで手を合わせていたら、湖面が急に渦を巻き始めて、なんだなんだ、と思っていたら、ちょっと言い過ぎかもしれませんけど、竜神がそこでのた打ち回っているかのような渦の巻き方だったんですよ。それでみんなであっけにとられて観ていたら、それがシュルシュルシュルって鳥居を登って、竹生島の上にあがった、ような、気がした。でもその上は竜神さまが祭られているんですよね。それで、みんなの目が点になった、っていうような話をその本のなかで書いているんですけど。なので、この映画の話を頂いた時に、あ、これは琵琶湖の竜神さまからいただいたお仕事だから受けなければならないと思って、とても嬉しく思った記憶があります。
内田朝陽:沖島はテーマパークっぽかったです。バランス感が。某遊園地に住宅区域があるみたいな、そういうファンタジー感が良かったですね。あと、ふたりでお芝居させていただいた砂浜というか、あそことかも、ちょっと時間止めっている感じ。ああいうところに行けたのが良かったのと、映画が好きなんですね、でぼく恐竜も好きなんです。居たらいいなと思うと楽しいじゃないですか。だから潜水艦とか科学とか進歩してほしくないんですよ。あ、話が脱線しました(笑)
高橋メアリージュン:一言で言うと「ただいま」ですね。舞台挨拶で滋賀に来るというのが初めてだったので、本当に心から嬉しいです。いつもアンドロイドとか、悪者の女っていう役が多かったんですけど、今回、滋賀の女の子っていう事で、ほんと等身大の自分に近い状態で、ナチュラルに演じることが出来たので、新鮮で楽しかったです。あ、これが自分だなって。
津田寛治:こんないい天気の日に暗い映画館の中にこんなにお越しいただいてありがとうございます。この「MoterLake」の台本を頂いた時になんていい話なんだろうと思って、この映画に参加出来ることが嬉しくてしょうがなかったんですが、実際現場の、まずは沖島に行っったんですね、あそこがまた夢のような島で、ファンタジーと生活感のバランスがすごくいい島で、沖縄のいろんな島とか、仕事柄いろんな離島とかもたくさん行くんですけど、その中でも、これ人生のなかでベスト1の島なんじゃないかなと思うくらい、沖島は素晴らしい島でした。あそこでこんな素敵な物語を紡げたっていうのは、僕の人生のなかでもすごく大事な思い出になったので、こんな素晴らしい現場に参加させていただける機会をいただいた滋賀の方々、京都の方々に感謝を申したいと思います。ありがとうございました。
僕の役自体が、この映画のなかでは、滋賀県人ではない役なんですね。僕だけ京都の人間という感じで、僕だけ方言指導は京都のことばだったんですね。だからちょっと寂しくもあったんですが、だから例えば、沖島にいようがどこにいようが、京都人の持っているなんというか繊細さというか、くねってる感じというか、そこは意識してやりました。
木ノ本嶺治:滋賀の映画があるよと聞いた時、瀬木監督とはいちどお仕事をしたことがありまして、是が非でも出たいと直談判させていただいて、そしてすごく素敵なお話なので、自分の地元でこういう映画が出来上がって、こんな豪華な方々がお出になって下さってというのが、光栄ですし、どんどんこの映画が発展していって滋賀が盛り上がればいいなと思っております。
松田崚佑:この「Mother Lake」という映画、笑いあり、涙ありの感動の映画です。その感動と同時に、滋賀県の魅力も一緒に伝わったらいいと思うので、皆さん、是非、滋賀県にも行って見てください。
田中咲彩:去年の6月のオーデションに参加して、まさかヒロイン役に選ばれるとは思っていなかったし、今日、1年後、このような舞台で素敵な女優さんと俳優さんに並ばせてもらって、とっても幸せです。
BOSS戸田:この映画の言いだしっぺです。監督と数年前、大分県の「カラアゲU★S★A」というので知り合いまして、ご一緒させていただいて、ちょうどここの映画館でも高橋愛ちゃんと舞台挨拶させていただきました。今日はその時から、予行演習できとったんでしょうね。こんな沢山素晴らしい俳優さんに来ていただいて。
瀬木監督:こうやって一堂にこのメンバーが集まるのは初めてだし、映画のなかで絡みがなかったりすので、初めてお会いしたキャストの方は結構いらっしゃると思います。待合室の雰囲気も微妙ですよね。仲良さそうにみえてどうなんやろって。ご覧いただいて分かるように、この映画は「Mother」「母親」が出てこないんですね。皆さんにとって母なるものとはなんなのか、湖なのか、故郷なのか、それとも誰かなのか。そいうったところを感じていただいてお帰りになっていただいたらな、と思っております。
Mother Lake
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