俺はその頃、人生の最下点にいた。
底辺からのし上がるために新宿にやってきた
このたび映画「新宿スワン」が、5月30日(土)よりTOHOシネマ ズ梅田他全国公開!!
5月22日(金)公開に先駆け、本作の舞台挨拶が行なわれました。
綾野:大阪のみなさん、どうも綾野剛です。こんにちは。いやー、いいっすね、大阪。大好きです。短い時間ですけど皆様にとって良い時間なればと思っております。今日はよろしくお願いします。
金子:金子です。どうも。すばらしい劇場ですね。そして素晴らしいお客様に出会えてえて、今日は嬉しく思います。よろしくお願いします。
山田:どうも、こんばんは。山田優です。本当にたくさんの方が来てくださって、感謝しております。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。
山本P:こんばんは。ようこそ。若い女性がいっぱい来てて、大変うれしく思っております。俺のためじゃないことはよくわかっておりますが(笑)それでもこの空気が嬉しいんですね。どうぞよろしくお願いします。
MC:大阪の印象はなにかあったりするんでしょうか?大阪に来たら必ずこれ食べるとか、なに飲むとか、好きな場所とか。
綾野:僕は日本で一番関西が好きです。大阪大好きですね。
MC:なにが好きなんですか?
綾野:人が好きです。とにかく。
MC:ということはお集まりのみなさんのことも好きだ、ということでよろしいでしょうか?
綾野:大好きです。あの、理屈がないじゃないですか。ぶあっていこうよって。じめじめしていないからった気持ち良さがありますよね。あったかいです。
MC:大阪が。ついちょっと深酒しちゃったり、夜長く楽しいからすごしちゃう。
金子:そうなんですよ。友達もいっぱいいるし。
MC:ミュージシャンの方みなさんおっしゃいますもんね。大阪のライブの時って、お客さんの反応違うぜって。
金子:デビュー前のインディーズの頃からやっぱりそういう感じで、最初に味方ができたって。
MC:嬉しい話ですね。きっと「新宿スワン」大阪の反応もどっとくるんじゃないかと。
金子?:反応いいと嬉しいですね。優はどうなの?大阪。
MC:山田さん、それはフライング気味では?
山田:気持ちが先走っちゃって。
MC:山本Pはどうですか?山本Pはいろいろ知っているでしょう?大阪。
山本P:僕はね、13歳から18歳まで大阪におったんですよ。
MC:あ、ネイティブの関西弁出ましたね。
山本P:思春期のふわふわっとし始めたころに大阪にいたのでね、大阪の街は人生のふるさと。大阪来て一つだけやることがあるんです。必ず御堂筋を北から南まで車で走ります。
MC:それでは映画のことをお聞きしていきましょう。
綾野剛さん、金髪で普段見ることのない表情がみれますが、たつひこ役は今までの役の中でかなり個性的な役柄だったと思いますが、演じてみていかがでしたか?
綾野:非常にまっすぐな男で、みんなから愛される人ですから、僕自身演じていても非常に精神状態は良かったですし。現場でも監督や共演者の皆さんに、たつひこを愛してもらえたので。とにかく自由にやってたのを覚えていますね。
MC:役作りでこだわったことは?
綾野:うーん。まず見た目、天パーは地毛でやっているんですけど、シャンプーは相当マットなシャンプーを使い、リンスとかトリートメントは一切使わずに、ごわごわになるんですね。ごわっごわですよ。髪の毛なくなっちゃうんじゃないかと。遺作になっちゃうところでした。髪の毛のね。でもすごく潔い男なんで、非常に気持ちよかったですね。山田孝之とのアクションはなかなか大変でしたけど、それなりに皆様にちゃんと届けられる作品にに仕上がっています!
MC:今回スタッフ、キャスト含めて最高の布陣ですが、ならではのエピソードありますか?
山本P:僕の一番身近に住んでいる仲間たちで、『クローズゼロ2』で金子君とも剛とも会っているし、優ちゃんはだんなさんがうちの所属の小栗旬ですし、しょっちゅう普段から酒を飲み、飯も食い、語りあっている仲間たちです。一緒に作っていける身近な感じがあるんで、練り込みが本当にやりやすい。優ちゃんなんてほんとに、お子さんができて、女優して一本きっちりやっときたいなという話が合って、おう、やろうやろうというノリでやってるんで。本当に仲間がよって、その思いのたけをお互いに持ち合って作ってるんで、その気持ちが今日は皆さんに伝わるんじゃないかと思っております。
山本P:園監督はデビュー当時から知っていて、30年近く前から。とっても純真ないい男で。今日、彼は撮影でここに来れないのが残念なんですけど、本当に念願叶って30年越しに撮った映画です。
綾野?:キャスティングが本当に素晴らしいと思います。4番バッターばっかりなんですよ。
MC:全員がホームランバッターですね。
綾野?:ややこしい。僕が一番まともで。(笑)伊勢谷さんは、かっこいいですよ。山田孝之はもうアウトなんで。この表情がすでにやばい。(ポスターを見て)山田孝之でPG12になっているんで。あっくんもまぁまぁめちゃくちゃなところありますんでね。山田の優ちゃんはいるだけで、その場が華やかになりますよ。沢尻はアゲハのことだけ考えて、下着同然の姿で裸足で新宿の街を走っていますからね。豊原コウスケさんも、本物ですからね。男として。
MC:プロデューサーとしても山本さんは4番バッターですし、園監督も日本を背負うような4番バッター。とんでもないタッグですよ。
山本P:いろいろ理由があるんですよ。新宿スワンは風俗がベースになっているんで、僕は伊勢谷君みていると英国紳士みたいなイメージがあるんですが、なんか彼が場をそうするかな、優ちゃんはファッショナブルだし(?)、エリカは本当にドラマで食い込んでくるタイプ。心から役者魂を持っている女優さん。
MC:山田優さんの役柄は、存在感だけで持っていく役柄だと思うんですよ。凛としたたたずまいと迫力で惹かれるんですが、男たちを手玉にとるというかね、結構撮影大変だったんじゃないんですか?
山田:この面子ですもんね。この上に吉田鋼太郎さんまでクラブにやってくるんですからね。アドリブでいろいろなことをされて、最後の本番にで、まさかの、というシーンもあるので。
綾野?:やりがいはあるんですが、プレゼンするためにいろいろ用意していかなきゃいけないんで、そこが一番大変ですね。でもそれをすべて受け止めてくれる愛のある監督です。
MC:あの屋上、階段、街・・。日本でこれだけの撮影するのは大変だったのでは。
山本P:撮影は歌舞伎町ではほとんど条例で禁止なんですよね。最近小型できわめて優良なカメラができているので、三脚たてるとNGですが、移動型の軽いカメラを使いますと、結構撮れてるんですね。剛とエリカが新宿通りを下着姿で裸足で走るんですけど、撮る前が大変でしたね。なにかあったらどうしようかってね。撮影は困難を超えて作ってますから。
MC:キャストのみなさんもそうなんですが、映っている人がみんな生き生きしていますね。
山本P:役者が取り組む意欲が一番合ったと。座長がむちゃくちゃだったんで。綾野剛めちゃくちゃですから。初日剛がした芝居見て、だめだ、この映画終わったと思いましたよ。でもそれみて文句言わず帰った僕が偉かったですよね。