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『ザ・ダンサー』6月3日(土)公開
INTRODUCTION
ロートレック、ロダン、コクトーらのミューズ〈シルクと光の踊り〉で
新時代を切り開いた伝説のダンサーロイ・フラー感動の実話。
19世紀末ベル・エポック。世界にひとつのダンスで、熱狂を巻き起こしたダンサーがいた。彼女の名は、ロイ・フラー。マネの絵でも有名な〈フォリー・ベルジェール〉で、一夜にして時の人となる。それは、自ら色や角度を設計した光の照明の中で、シルクの衣装が様々な形を織りなす、誰もが初めて目にするダンスだった。“モダン・ダンスの祖″と呼ばれ、パフォーマーとしての天才的なセンスが今再び評価されているロイ。偶然見た、長い衣装をまとって踊るロイの写真に衝撃を受けた写真家のステファニー・ディ・ジューストが伝記を基に映画化。夢を実現させるために闘ったロイの強い信念に心揺さぶられる、愛と友情のドラマが誕生した。
ロイ・フラーには、ミュージシャンとして大ブレイク、先日の国際女性デーのマドンナのショートフィルムに出演し、ファッションアイコンとしても話題のソーコ。体力を消耗するので、3日おきにしか踊れなかったというロイのダンスを見事に自分自身のものとし、不屈の精神を力強く演じきった。
STORY
世界の熱狂させた天才ダンサー、ロイ・フラーとイサドラ・ダンカン、
ふたりの情熱がぶつかり合う、夢と愛の行方は――?
女優になることを目指していたロイは、ある時偶然舞台で踊り、初めて喝采を浴びる。ロイの才能を見抜いたドルセー伯爵の力を借り、パリ・オペラ座で踊る夢を叶えるために、ひとりアメリカから海を渡る。ロイのダンスを見たパリの観客は初めての体験に驚き、瞬く間にスターに。そして遂にパリ・オペラ座から出演オファーが舞い込む。無名だが輝くばかりの才能を放つイサドラを共演者に抜擢し、彼女への羨望と嫉妬に苦しみながらも舞台の準備を進めるロイ。しかし、そんな彼女に思わぬ試練と裏切りが待っていた──。
ロイ・フラー Loïe Fuller
1862年1月15日、アメリカ生まれ。子どもの頃から舞台女優として活躍していたが、1891年、ふわりとした衣装をまとい、まるで催眠術にかかったような女性を即興的に、しかも激しい身体的パフォーマンスによって演じて観客を驚嘆させた。これがのちにサーペンタインダンスと呼ばれ、ロイ・フラーのトレードマークとなってゆく。その後、パリに渡った彼女はそのダンスによって一大旋風を巻き起こし、アール・ヌーヴォー時代のミューズとしてパリのアートシーンに君臨する。劇場<フォリー・ベルジェール>を拠点として、ジュール・シェレやロートレック、ロダン、エミール・ガレ、コクトー、ドビュッシーなど名だたるアーティストを魅了し、ポスターや美術作品などジャンルを越えてその姿が刻まれた。また、独自開発したカラーフィルターを用いることによってさまざまな色の照明を実現させ、それまでになかった照明による舞台空間を創造するなど、舞台演出の革新者でもあった。 1900年のパリ万博ではロイ・フラー劇場を開設し、話題をさらった。日本人俳優、川上音二郎と貞奴(マダム貞奴)を劇場に招き後押ししたほか、ダンスの世界に新風をもたらしたイサドラ・ダンカンを支援するなど新たな才能の発見と育成に努め、20世紀初頭のダンス界のみならず、現代のアート、演劇、映画に多大な影響を与えた。1928年1月1日、パリにて亡くなる。
STAFF&CAST
監督:ステファニー・ディ・ジュースト
出演:ソーコ(「博士と私の危険な関係」)、リリー=ローズ・デップ(「Mr.タスク」)、ギャスパー・ウリエル(「たかが世界の終わり」)
配給:コムストック・グループ
URL:映画『ザ・ダンサー』公式サイト
6月3日(土) なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹ほか全国ロードショー