左から順に、西田敏行さん、松坂桃李さん、miwaさん、小林監督
彼の仕掛けた秘密…
それが僕たちの【運命】を変えた
舞台に映画にと精力的に活動している実力派、松坂桃李と、日本映画界の顔、西田敏行が初共演!
それぞれが初めてとなる楽器演奏、指揮に挑戦し、演奏シーンでも演技派ぶりを発揮!
そして、多彩な魅力で人気を誇るシンガーmiwaが天才フルート奏者あまね役で映画初出演することで話題の本作。
原作は第12回文化庁メディア芸術祭にて優秀賞受賞、
第13回手塚治虫文化賞ノミネート作品された「マエストロ」(双葉社刊)。
『毎日かあさん』でヒットを飛ばした小林聖太郎が監督を務め、
脚本には『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子が務める。
1月31日(土)の公開に先駆け、1月17日(土)御堂会館にて舞台挨拶付き先行上映会を行いました!
当日は、主演の西田敏行さん、松坂桃李さん、miwaさん、小林監督が登壇!
▼ごあいさつ
松坂:今日はみなさん、貴重な時間を頂き本当にありがとうございます!
ようやくこうやってみなさんにお見せできる日がきたなと幸せいっぱいです。
西田:今、舞台袖でみなさんの拍手を聞いていて胸が熱くなりました。
本作に参加したことを嬉しく思っています。
miwa:私にとって初めての映画出演で、みなさんにこうやって観て頂けて
少し恥ずかしい気持ちもあるんですが、初めて演技に挑戦したので、これから忘れられない作品になると思います。
監督:この映画を作ろう!となったのが2011年4~5月ぐらいだったんですが、
なかなかお金が集まらなかったり、何度もこれ無理かもな、、、
と思ったことがあったので、今みなさんを目の前にして不思議な感覚です。
▼昨日から大阪へお越しになってますが楽しんでますか?
西田:実は、僕の出ている「探偵ナイトスクープ」に出演してもらって(会場笑&拍手)楽しんでもらい、
そのあと合流してお好み焼きを食べましたね。
監督:OAは1/30(金)でしたっけ?公開の前日。
西田:うまいこと合わせました!(会場爆笑)
松坂:探偵ナイトスクープにも出させて頂いて、そのあと局長とお好み焼きも食べに行って最高のひとときでした。
▼松坂さん、劇中のヴァイオリン演奏すばらしかったです!吹き替えナシだったそうで?
松坂:あたたかく観て頂けたら。(会場拍手)
西田:日本の映画でしたら、だいたい吹き替えですよ。あの「のだめカンタービレ」なんてみんな・・・(会場爆笑)
監督:こうやってね・・・(動き表現)
松坂:裏側、言ってしまいました!(会場爆笑)
僕だけでなく、すべてのキャストの方々みなさん吹き替えなしという、監督の強いこだわりが。
▼小林監督は厳しかったですか?
松坂:用意されたハードルは高かったですね・・・
監督:当然ですって言ってましたよね?
(劇中のセリフを真似て)やれって言ったら誰だってできるんだよ!
西田:(演奏が染みついて)普通に話していても、ときどき(動きを)思い出すんですよね?
松坂:そうですね・・・(会場笑)
▼西田さん、指揮難しいですよね?
西田:これは佐渡裕先生に指導頂きました。京都の太秦出身ですよ。
太秦に生まれてなぜ映画の世界へ入らなかったのか(会場笑)
監督:ひいおじいちゃんが、馬の早駆けのスタントマンだったらしいですよ。(会場驚)
西田:熱烈なご指導を頂きました。世界を股にかけて活躍されてるので、
日本にいないときも多くそのときはお弟子さんに毎日。上から叩きつける動きを、腕の筋肉を使いましたね。
監督:指揮筋というそうです。10分振ってるとすごく痛みますね。
西田:まるで剣術の稽古でしたね(会場笑)
申し訳ないと思いながらトンカチをプロのオーケストラのみなさんに振り回してね。
監督:持ってる楽器、みんな2000万円とかいうので、もしトンカチ当たったらギャラが飛ぶなと日々緊張でしたね・・・。
西田:指揮者はお客さんに対して背中を見せるわけで、背中に対する意識もかなりしました。
よく役者も“あいつの背中もできてきたから、いい芝居するようになったな”と言いますが、指揮者も同じだと感じました。
オーケストラに伝えている言葉が背中にうつってくれればいいなという思いになりました。
指揮者を問い詰めると深いですね。数学、文学、哲学・・・すみません、なんかひっぺら返して(会場拍手)
▼miwaさん、演技初挑戦ですか?
miwa:ホントに緊張しました。あと神戸弁が難しかったです。
(神奈川生まれ東京育ちで) 関西の方に観て頂くというのはホントに緊張したんですが大丈夫でしたか?(会場拍手)
西田:あの、僕も大阪弁はどうです?(会場拍手喝采)
監督直々に伝授されたんですが、厳しいですよー。「ちょっと半音違うんですわぁ」とか「ちょっとこれだけ」とかね。
撮影中に2回ほど殺意を抱きました。
監督:受け止めてました!「芝居か大阪弁かどっちかにしてもらえないかな!?」って言われて、
「どっちもお願いします」って言いましたね(会場爆笑)
フォトセッションあって・・・
▼今日、1月17日は、阪神淡路大震災から20年です。
西田:ちょうど20年です。大変な目に合いました。そして4年前には東日本大震災がありました。
本当に日本はなんとかこの自然災害と対峙しながら生活していなきゃならない国ですから、
人と人との諍いごととかやめて、自然災害とだけ対峙するようにみんな元気で生きていきたいと思いますね。(会場拍手)
本当に人間の思惑が寄り合わない時代ですから、せめてこの国だけは静かに自然と向き合ういい国でありたいなと思います。
映画でもmiwaさん演じた橘あまねが、阪神大震災で被災した役で、この作品にもこのことが投影されてますから、
みなさんも一度改めてじっくりあの日のことを考えてみましょうよ。
監督:当時、大阪に住んでてまだ映画を撮るとは定まっていなかったんですが、神戸を取材して話を聞いてたんですが、
言葉にするのは難しいですね。色んな思いを持ってるので、こうやって今日大阪で試写会をしているのも意味を感じています。
みなさんの色んな思いがあると思うので、ご家庭に帰って話てみてください。
▼最後のごあいさつ
松坂:僕等が作った作品が、みなさんの手に渡ったことによって、作品を完成させるのがみなさんだと思っています。
ツイッターやブログなどなんでもかまいませんので感想や身近な人たちと話して、この映画を完成させてくれたらと思います。
西田:今日ご覧頂いたのは“試写会”でございまして・・・(会場笑)
みなさんにはこの映画を宣伝する義務がございまして。又、音楽が好きな方は、この(御堂)会館ではこんな音だったが、
映画館ではどうだろうと、比べてみるのもいいかと思います。クラッシックは何度聴いてもいいものでございます。
どうでしょう!(会場笑&拍手)
miwa:映画に初挑戦させて頂けたこと、そして音楽の素晴らしさを伝えるということは、
いちミュージシャンとしてすごく光栄なことだと思ってます。映画を観て、音楽ってどんなときでも心に寄り添ってくれるものなんだなと
感じて頂けたらいいなと思います。
個人的には、松坂さんを自転車の後ろに乗せて走るシーンがすごく恐かったんですが・・・
夢の2人乗りが逆じゃないかと!(会場笑)そんなシーンも思い出してくれたらと思います。
監督:改めて、俳優の力、音楽の力を信じることができました。何回も観て頂けたら嬉しいと思います。ありがとうございます。
マエストロ!
STORY
若きヴァイオリニスト香坂のもとに、解散した名門オーケストラ再結成の話が舞い込む。だが、練習場は廃工場、集まったメンバーは再就職先も決まらない「負け組」楽団員たちと、アマチュアフルート奏者のあまね。久々の音合わせもうまくいかず不安が広がる。そこへ怪しげな男、天道が現れ、常軌を逸した指揮にもかかわらず、楽団員たちは自信を取り戻していき……。
© 2015『マエストロ!』製作委員会 © さそうあきら/双葉社
CAST&STAFF
監督:小林聖太郎
脚本:奥寺佐渡子
原作:さそうあきら「マエストロ」(双葉社刊)漫画アクション連載
出演:松坂桃李、miwa、西田敏行 ほか
「マエストロ!」公式HP
配給:松竹=アスミック・エース
公開日:2015年1月31日(土)
大阪ステーションシティシネマほか全国ロードショー