アートと人類学をつなぐ、オーストラリア国立博物館の傑作群を日本初公開!
2016 年6 月9 日(木)から開催!
国立民族学博物館では、企画展「ワンロード:現代アボリジニ・アートの世界」を2016 年6 月9 日(木)から7 月19 日(火)まで開催する運びとなりました。
《クンクン》ノラ・ナンガパ、ノラ・ウォムピ、ブガイ・ワイロウタ、クムパヤ・ギルガバ(マトゥミリイ・アーティスト)
オーストラリア国立博物館蔵
本展では、オーストラリア西部の砂漠を縦断する1850 キロメートルの一本道キャニング牛追いルートを題材としたアボリジニ・アートを取り上げます。今から100 年以上前、白人入植者が北部の牧草地から南部の食肉市場へと牛を移動させるために切り拓いたこの道で、先住民アボリジニは初めて白人と遭遇し、その生活を激変させることになります。
彼らは、そうした体験をどのように表現しているのか、そして絵画とアボリジニの文化とはどのような関係にあるのか、オーストラリアにおける先住民社会の
過去から現在までの変化を視野に入れつつ、絵画や映像、写真等で紹介します。
○本展の見どころ!!
■オーストラリアで22 万人を動員した展覧会が日本初上陸!
多文化・多民族国家オーストラリアが国家プロジェクトとして実現させ、本国で22 万人を動員し大きな成功をおさめた本展が、当館を皮切りに日本全国を巡回します。
■現代のアボリジニ・アーティストが1850 キロの道を旅して生まれた作品を紹介!
本展では、かつてキャニング牛追いルートに住んでいたアボリジニとその子孫であるアーティスト70 名が、2007 年に1850 キロの道を6 週間にわたって旅をし、白人の側からしか語られて来なかったキャニング牛追いルートの歴史をアボリジニ自らが辿り直す過程で描いていった絵画を紹介します。
資料点数は38 点!!
展示構成
アボリジニの生活の場であった砂漠の中の水場を中心とする神話的世界、ヨーロッパ人世界との接触を通じて砂漠を離れる経験、そしてそうしたオーストラリア史を通じて形成されてきた彼らの現代アートについて、7つのストーリーで展示しています。
撮影:ティム・アッカー オーストラリア国立博物館蔵
企画展「ワンロード:現代アボリジニ・アートの世界」
会期 2016 年6 月9 日(木)~7 月19 日(火)
会場 国立民族学博物館(大阪府吹田市千里万博公園10-1)企画展示場
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30 まで)
休館日/水曜日 無料観覧日/ 6 月19 日(日)
観覧料 一般420 円(350 円)、高校・大学生250 円(200 円)、小・中学生110 円(90 円)
※( )は20 名以上の団体料金/リピーターは団体料金を適用
主催 国立民族学博物館
共催 オーストラリア国立博物館
協力・助成 Catalyst- オーストラリア芸術文化基金、オーストラリア外務貿易省、在日オーストラリア大使館
協賛 キャセイパシフィック航空会社
後援 日本文化人類学会
巡回先 2016 年8 月6 日(土)~9 月19 日(月・祝):香川県立ミュージアム
2016 年10 月8 日(土)~2017 年1 月9 日(月・祝):市原湖畔美術館
2017 年4 月7 日(金)~5 月7 日(日)(予定):釧路市立美術館
招待券3組6名様にプレゼント!
応募する!
応募締切りは6月10日(金)まで!!
【実行委員長】
丹羽 典生(国立民族学博物館 研究戦略センター・准教授)東京都立大学大学院社会科学研究科博士(社会人類学)。日本学術振興会特別研究員(法政大学)を経て2008 年より国立民族学博物館。専門は社会人類学、オセアニア地域研究。