
アユタヤ、その歴史的価値
アユタヤの何が素晴らしいか、といえば、かつて王朝が置かれたアユタヤの栄華に触れることができることが挙げられる。
1991年に周辺の遺跡とともに、アユタヤの中心部に広がるアユタヤ王朝の遺跡群がユネスコ世界文化遺産に登録された。
珍しいお堂や寝釈迦像、壁画や天井画、美しい宮殿、市場・ないとマーケットなど観光する場所はアユタヤに点在している。
その中でも、代表的な寺院と水上マーケットを紹介しよう。
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「ワット・マハタート」
アユタヤといえば、これ!木の根から覗く仏頭





2代目ラーメスアン王(1369~70)が建てたという説とポロム・ラーチャティラート1世(1370~88)が建てたという説がある、13世紀の重要な寺院の一つ。木の根の間に埋まった仏頭、頭部を切り落とされた仏像、崩れ落ちた礼拝堂の土台を見ることができる。
寺院のこれらの荒廃は、ビルマ侵攻が原因。
【入場料】50B(約150円)
【開館時間】8:00~18:00
【休み】無休
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「ワット・プラシーサンペット」
スリランカ様式のチュディに眠る王たち
初代ウートン王(ラーマティボディ1世)時代の宮殿跡に、1491年ポロムトライトッカナート王が造らせた王室専用寺院。1500年にラーマティボディ2世が造った黄金の仏像(その大きさ実に高さ16m、171kg!)も、1767年のビルマ軍侵攻で寺院と共に破壊された。
現在は3人の王の遺骨を納めたスリランカ様式のチャディ(仏塔)が3基残るのみ。
バンコクのエメラルド寺院同様、タイにおいて重要な寺院の一つ。
日没後の19:00~21:00はライトアップも。幻想的な姿もぜひ見てみて。
【入場料】50B(約150円)
【開館時間】7:00~18:00
【休み】無休
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「ワット・ロカヤスタ」
全長28mの白く巨大な寝釈迦像でご利益にあやかる


アユタヤの西部、クンペーン・ハウスの北側に広がる巨大な草原に悠然と横たわる高さ5m、全長28mの巨大寝釈迦像。1956年に修復されたものが現在見ることができる。周囲には寺院も本堂もなく、自然の中に突如現れる。その表情はとても穏やかで心癒される。この場所では、信仰深いタイの人たちの祈る姿も見かけることができる。
【入場料】無料
【開館時間】なし(24時間)
【休み】無休
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「アヨダヤ水上マーケット&エレファントビレッジ」
タイの古い街並みを再現したテーマパーク











2010年に登場した、アユタヤの新名所。ワット・マヘーヨン(1438年、チャオサームプラヤー王(1424~1448年)によって建立されたとされる寺院)の近くに造られた人工池の周りにタイの古い街並みを再現したテーマパーク。
お土産屋、飲食店も池の周りに多くあり、ショッピング・グルメを楽しむことができる。
船で水路を巡る約15分の遊覧コース(大人20B≒約60円、子ども15B≒45円)も思い出作りにピッタリ。
エレファントビレッジが隣接されており、象に乗って遺跡見学をすることも可能。アユタヤでの「体験」は、ここで!!
■アヨダヤ水上マーケット
【入場料】無料
【開館時間】9:00~20:00
■アヨダヤ・エレファントビレッジ
【入場料】30分50B(約150円)
【開館時間】9:00~17:00
http://www.elephantayothaya.com
やっぱり、タイは楽しい!
タイの暑期はとにかく暑い時期ではあるのだが、だからこそ、あえて「熱い」体験をするのも乙というもの。
日本人に対して優しい、物価も安い、オリジナリティあふれる文化に触れることができる、料理がおいしいetc・・・
タイ旅が人気の理由は人それぞれと言っていいほどあふれている。
そんなタイへの旅に、ぜひ出かけて欲しい。
きっと、これまでの価値観が変わったり、刺激を受けたりしながら今よりももっとタイが好きになるに違いないから。
関空からは、タイ航空がA380(エアバス380)という大きな飛行機を飛ばすなど、関西からのアクセスもますます便利になっている。
今こそ、タイ旅のチャンス!!
でも、実はタイは1年を通してイベントやお祭りが盛りだくさん。
この時期を逃しても、タイへの楽しさは変わらず、むしろ他の季節にも行ってみたくなる不思議な「中毒性」もある国なのだ。