INTRODUCTION
平穏に見えた日々が静かに揺らぎ始めるとき、彼女の目に映るものとは―。
人とのつながり、人生の在り方を見つめ直していくひとりの人間の歩みを追う。
綿子と夫・文則の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村とも頻繁に会うようになっていたが、あるとき木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。心の支えとなっていた。木村の死を受け入れることができないまま、変わらない日常を過ごす綿子。揺れ動く心を抱え、木村との思い出の地をたどる…。過去を振り返るうち、綿子は夫や周囲の人々、そして自分自身と、ゆっくりと対峙していくことになる。
人はどれほど、自らの抱える問題に正面から向き合うことができているのか。目をそらしていた問題と向き合おうとするとき、人はどんな表情をしているのか。目をそらしていた現実を突きつけられ、苦しみながらもゆっくりと答えへと向かう綿子の歩みが観る者の心を掴む。
演出家・加藤拓也、オリジナル脚本による監督作
リアリティ溢れる台詞まわしで人間のあらゆる感情を炙り出す84分。
監督は、イタリア留学後に劇団「た組」を立ち上げ、第 30 回読売演劇大賞優秀演出家賞、第 67 回岸田國士戯曲賞を受賞するなど演劇界で注目を集める気鋭の演出家・加藤拓也。第 10 回市川森一脚本賞を受賞した 「きれいのくに」 (21/ NHK ) をはじめテレビドラマの脚本も手掛ける。業界内外で多くの共感と反響を呼んだオリジナル脚本による初長編監督映画『わたし達はおとな』(22)を経て、そのリズミカルでリアリティ溢れる台詞まわしはそのままに、観る者の心へ静かに問いを投げかける新たなる衝撃作を生み出した。
門脇麦、田村健太郎、染谷将太、黒木華…
実力派俳優陣がそろい、絡み合う人間模様を描く。
主人公・綿子を演じるのは、『愛の渦』(14)、『あのこは貴族』(21) などで注目を集め、話題作への出演が続く俳優・門脇麦。日本映画界で存在感を放ち続ける門脇が、全シーンを通してカメラが捉える綿子の揺れる心の機微を、繊細な佇まいで演じあげる。夫・文則には、舞台・映画・ドラマとマルチに活躍する田村健太郎が高い演技力で魅せる。さらに、その存在が大きな転回点となる木村を染谷将太、綿子の親友・英梨を黒木華が演じるなど、実力派俳優陣が集結し、絡みあう深甚な人間模様を描き出す。
STORY
平穏に見えた日々が静かに揺らぎ始めるとき、彼女の目に映るものとは―。
人とのつながり、人生の在り方を見つめ直していくひとりの人間の歩みを追う。
綿子と夫・文則の関係は冷めきっていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村とも頻繁に会うようになっていたが、あるとき木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となっしまう。心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま変わらぬ日常を過ごす綿子は木村との思い出の地をたどっていく…。
STAFF&CAST
門脇麦 田村健太郎 染谷将太 黒木華 古舘寛治 安藤聖 佐藤ケイ 金子岳憲 秋元 龍太朗 安川まり 監督・脚本:加藤拓也(『わたし達はおとな』) 音楽:石橋英子 配給:ビターズ・エンド 公式HP:https://bitters.co.jp/hotsureru/ Twitter:https://twitter.com/hotsureru_movie Facebook:https://www.facebook.com/hotsurerumovie ©2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINÉMAS
2023年9月8日(金)より全国公開
シネ・リーブル梅田/なんばパークスシネマ/MOVIX 京都/シネ・リーブル神戸、他