エルトゥールル号展示セレモニー
ジストシネマ和歌山に、全長5m高さ3mを超える
特大のエルトゥールル号が登場!
『海難1890』公開記念エルトゥールル号展示セレモニー
●日時:11 月21日(土) 10時30 分
●場所:ジストシネマ和歌山(和歌山県和歌山市松江向鵜ノ島 1469-1 ガーデンパーク和歌山2F)
●登壇者:田中光敏監督(海難1890 企画・監督)、㈱オークワ代表取締役社長兼COO 神吉康成(かんきやすなり)氏、
和歌山県企画部企画政策局長 山本等士(やまもとひとし)氏、
㈱オー・エンターテイメント代表取締役社長 大桑友朗(おおくわともあき)氏、
東映㈱執行役員関西支社長 有川俊(ありかわすぐる)氏 計5 名
特大のエルトゥールル号が登場!
(添付写真左から、有川、山本、田中監督、神吉、大桑)
田中光敏監督が撮影秘話などを語りました。
(田中監督 囲みより)
エルトゥール号の模型がどの様に撮影で使われたか?との問いに対し
「波間に揺られる船のシーンなど、船の全貌が見えるシーンの多くは、この模型が使われている」と答え、また、模型について、「この模型を作るのに、まず、トルコに実際のエルトゥールル号の精密な図面を貰って、その図面を起こすだけで半年、そして作り上げるのに半年かけて、出来るだけ本物に近い形を目指した。だから、トルコ側からも『こんなにも精密なものが作れるなんて!』と驚かれた。だからこそ、今回の合成は非常にリアルに仕上がっている。CG だけでは限界があるけど、それがリアルになっているのは、日本の技術で精密に作られたからだと思う。」
と熱く語った。
続けて、今回の撮影方法についても、
「本作の合成は基本的にハリウッド方式で行なった。日本のやり方では、大体まず画の色を決めていくが、ハリウッド方式では(嵐のシーンで言うと)模型、船の動き、波、空、雨と、そのシーンに必要な素材が揃って、全部一つに集めた所で画の色を決める。この方法だと時間はかかるけど、全員が最終的な終着点をイメージして各々作り上げる事が出来る。今回は合作という事で、日本とトルコの両スタッフがいたけど、この方法で共通の認識を持って、一つのゴールに向かって作り上げる事が出来た。その点から言っても、今までのCG 作品とは全く違うと思う。日本・トルコのCG チーム含めVFX のスタッフも日本の映画業界に一石を投じたと思っている。それ位、自負してもいい程、素晴らしい映像が完成しました。」
と、日本とトルコの両国で作り上げた映像の素晴らしさを存分に語った。
最後に、これから映画を観る人に、
「本当にダイナミックでリアルな世界を是非観て頂きたい。日本映画らしくないスペクタクルな映画になっているし、先程も言ったけど、それ位リアルな画が出来たと自負しているので、是非多くの方に観て頂きたい。そして、映画を観た後に、この模型も観に来てください。」
と、10 年以上かけて作り上げた本作にかける熱い思いを語って、イベントは終了。
(C) 2015 Ertugrul Film Partners
<STORY>
1890年、和歌山県串本町沖。後のトルコであるオスマン帝国の親善使節団を乗せた軍艦エルトゥールルが座礁して大破、海に投げ出された乗組員500名以上が暴風雨で命を落とす。そうした過酷な状況下で、元紀州藩士の医師・田村元貞やその助手を務めるハルら、地元住民が懸命の救援活動に乗り出す。時を経て、イラン・イラク戦争中の1985年、日本政府は危機的状況を理由に在イラン日本人の救出を断念。そんな中、トルコ政府は彼らのためにある行動を取る。
<STAFF&CAST>
監督 :田中光敏
出演 :内野聖陽 ケナン・エジェ 忽那汐里 アリジャン・ユジェソイ 夏川結衣 永島敏行 竹中直人 笹野高史 ほか配給 :東映
映画『海難1890』公式サイト
2016年12月5日(土)全国公開!