©宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会
「ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-」などでも知られる神崎裕也が作画、原作を宮月新が担当し、「グランドジャンプ」で連載中の 同名漫画が原作。絶対に立証不可能な方法でターゲットを殺す主人公・宇相吹正役を松坂桃李、宇相吹が唯一コントロールできない、正義感溢れる女刑事 多田友子役を沢尻エリカが演じる他、宇相吹に翻弄される人々に新田真剣佑、間宮祥太朗、テット・ワダ、菅谷哲也、岡崎紗絵、真野恵里菜、忍成修吾、水上剣星 水上京香、今野浩喜、堀田茜、芦名星、矢田亜希子、安田顕、小林稔侍という豪華キャストが出演する【立証不可能犯罪】スリラー・エンターテインメントが誕生しました!
そして本作の公開を記念し、主演の松坂桃李さん、沢尻エリカさん、白石晃士監督が大阪にて、舞台挨拶を実施いたしました!
上映後の舞台挨拶とあって映画の余韻が冷めやらぬ中、舞台挨拶のあった2月3日(土)は節分の日に、「皆様の鬼は外!お客様はもっとウチへ!」ということで、割れんばかりの大声援の中、客席より豆まきをしながらの登場となりました。
――豆まきをされながらのご登壇でしたがいかがでしたか?
松坂さん
スタッフさんの愛がこもってある豆の入れ物というか、シールがぺって貼ってあって、多分ひとつひとつ貼ったんだろうなという愛情がこもった、沢山の福が詰まっているんだろうな、と思うので、後で食べてください。なんなら今食べてもいいです(笑)。
鬼は外ってなかなか言えないですよね。だからずっと心の中で、福は内、福は内、福は内、といっていました。
沢尻さん
本日は本当にお集まりいただきありがとうございます。こうして今日大阪に来れて本当に嬉しいです。
すごかったですね。(豆まきは)けっこうお客さんとの距離が近いので、むしろ持っている升から直接みなさん取っていくみたいな(笑)。
白石監督
豆まきをしながら入ってきたわけなんですけれど、昨日私事ですが尿路結石で超激痛が走って、床に這いつくばって救急車を呼んで救急車で運ばれたんですよ。で、結石だっていわれて。ちっちゃい豆のようなものが膀胱の上あたりにあるそうなんですよ。私としてはこの身体のなかの小っちゃい豆を「鬼は外」みたいな気持ちでまかせていただきました。その豆がだれかの身体の中に移植されているかもしれません。家に帰ったら気を付けてください。今日はよろしくお願い申し上げます。
――映画が公開されての、今のお気持ちは?
松坂さん
ようやく公開できたなというのが素直な気持ちでしょうか。嬉しいですね。撮影期間より番宣期間の方が長かったというか。いろんな芸人さんたちにお世話になってありがたかったです。
シソンヌさんという芸人さんと即興でコントやったりとか、僕がシソンヌさんのことをすごい好きって言っていたんでゲストで来てくれたんですよ。で、僕の好きなネタをやってくださって。そしたら急にシソンヌさんが電話を掛けるふりをして、、、「桃李いまどこ?」って。で、急に参加する、みたいな。あれは恐いですね。でもなんかすごく有りがたかったというか、シソンヌさんにも優しさを感じましたし、その番組は有吉さんと嵐の櫻井さんが司会をやっているんですけど、有吉さんてやっぱ優しいんだなというか、愛を感じましたね。
――この映画のオファーがあったときのご感想は?
沢尻さん
もともと原作は読んでいなかったんですけど、オファーいただいて台本を読ませていただいて、すごくその世界観の中に入っていけて。元々サスペンスも大好きだしアクションがすごく好きなのでそういう映画ばかり良く観るのですけど、今回女性刑事のアクションがあるという役どころだったので、絶対やりたいと思って受けましたね。でも自分が思っていた以上に、実際自分でアクションして動いてみるというのがけっこう難しくて、現場で殺陣師さんという指導される方がいるんですけど、「こういう感じで動いてみてください」というのが見ているだけでは簡単なんですよ、あ、できそうだなって思うんですけど、実際やってみるとなかなか体が動いていかなかったりして、こんな大変なんだという思いをしながら何度も何度も研究しながらやっていましたね。
――監督なんだかモノを言いたそうな表情ですが、、、
白石監督
今回沢尻さんは非常にハードな役柄だったんですけど、そんななかでも現場の素敵な可愛らしい感じをみていると、次は是非可愛らしい感じの役で出ていただきたいなと思っています。沢尻さんの素の魅力がそのままキャラクターに反映されているような感じが見たいなと思っています。
――撮影が大変だったシーンは?
白石監督
暴力描写は、いつもよりはだいぶ和らげていますけど、ちょっとガツっというようにはしましたね。多分沢尻さんは、終盤病院のシーンで走るシーンが沢山あるんですけど、その日の最初の方に足を痛められて。そこそこ走りにくい靴なんですよ。そこしっかり走っていただかなきゃいけないのと、いちばん最初にとったのが階段を上っていく短いカットをテイクを重ねて撮らせていただいたらやってしまって。その後病院を走るシーンは痛みを相当抱えながらやっていただいたという。あれは大変だったと思いますね。
松坂さん
僕は完成を観たときは、音だったりとか描写、血のりだったりとか、非現実的な話じゃないですか、宇相吹という存在が。なのにちょっとしたリアリティがあることによって バランスがちょうどよく撮れているというか、そんな感じがしました。
――今日は大阪での舞台挨拶ですが、大阪の印象はいかがですか?
松坂さん
お店の名前を忘れたんですけど、芸人さんの兵頭さんに連れて行ってもらった河豚屋さんにはもう一度行きたいですね。それで兵頭さんがすべらない話をたくさんしてくれるので、河豚食べながら酒呑んですべらない話を聞けるというすごく贅沢な時間を過ごしましたね。是非もう一度兵頭さんと行きたいですね。
沢尻さん
大阪はすごく久しぶりに来たんですけど、USJに行きたいです。だいぶ昔に一回しか行っていないんで是非また行きたいです。
白石監督
わたしは梅田の食堂街にある「はなだこ」がすごい好きで、来るたびにあそこに寄って。そのいちばん大事な用事をすませてから仕事に向かいます。今日は時間なかったんで行けなかったんですけど。もしかしたらスタッフの方が買ってきてくれるかもしれないです。
――松坂さんはドラマのお仕事で大阪に滞在されていたそうですが、大阪の人はいかがですか?
松坂さん
濱田岳がたまたま見かけただけの話なんですけど、朝、撮影の入り時間でスタジオに向かっていたら、真っ赤な上下下着だけの女性がいたらしいですよ。「信号待ちしていたらたまたま目があっちゃってさ、なんかあの男私の事ちょっとやらしい眼で見てるという雰囲気をだされてすごいイラっとしたんですよ」、という話をされたんですよ。
大阪出身の方は、なんでもやったら返してくれる、というところはありますよね。僕は、ほんとかどうかちょっと疑っているところがあるんですけど、いきなり、友達とか恋人とか家族とか、関係ない人でも、「バンっ」ってやったら「ぐぁー」みたいなリアクションをすぐとってくれると聞いたんですけど。僕がもし「バーン」なんてやったら皆さんやってくれるんじゃないかなと。
白石監督
マインドコントロールにかかりやすいところがあるのかもしれないですね。いまからマインドコントロールのトリガーをふっとかけたみたいな状態で。
――では、皆さん用意はいいですか?
松坂さん
では行きます。3、2、1、バーーーン!!
(いっせいに倒れる客席の皆さんと、監督も壇上で倒れる。)
白石監督
なんすか!?怖い怖い、マインドコントロール恐っ!
――すごい!リアル宇相吹じゃないですか。さすが大阪のお客さんですね!
松坂さん
本当に大阪の方は優しい!
――最後に皆様へメッセージをお願いします
白石監督
今日は本当にありがとうございました。真面目な事を言いますと、この映画を観て宇相吹というキャラクターがいて、何を目指そうとしていたのか、やろうとしていたのかを、皆さんで語り合っていただけると嬉しいかなと思います。
沢尻さん
この作品は私にとってもすごく思い出に残る作品になったので、是非とも皆様もまた劇場に遊びにきていただいて、友人やご家族の方に、ひとりでも多くの方に広めていただいて、またみんなで一緒に盛り上がって行ければいいなと思います。
松坂さん
貴重なお時間をありがとうございました。観終わったという事で、きっとみなさんの心の中には、いろんな感想があるのではないかと思っております。それを大阪の皆さんならではの、独自の、東京の方には思いつかないような感想をSNSにあげていただけると。大阪の方ははっきりとスパッといろいろ言ってくれるイメージが僕のなかにはあるので、忌憚なきご意見、感想などをあげてもらえいただけると嬉しいです。そしてまた新たな方と一緒にこの劇場に来ていただけると嬉しいです。
――ありがとうございました!
『不能犯』公開中
【不能犯】とは―<呪い>や<マインドコントロール>で殺すなど、目的は犯罪だが、常識的に考えて実現が不可能な行為のこと。
都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。現場では、必ず黒いスーツの男が目撃される。男の名は宇相吹正(松坂桃李)。電話ボックスに殺人依頼を残すと、願いを叶えてくれる男だ。ただし、依頼人の殺意が純粋でないと、恐ろしい事態を招くという。さらに、宇相吹は全てのターゲットを、一瞬の迷いもなく確実に殺すのだが、その死因は病死や自殺、事故に見えるため、絶対に捕まることはない。そう、彼は〈不能犯〉なのだ。「必ず宇相吹を止める」と熱い正義に燃える多田友子刑事(沢尻エリカ)と部下の百々瀬(新田真剣佑)。捜査の過程で、多田だけが唯一、宇相吹が支配することが出来ない相手だと判明する―。やがて日本中を震撼させた連続爆破事件と宇相吹の事件が繋がり、壮大な事件へと発展していく―。果たして多田は宇相吹を止められるのか?そして宇相吹の真の目的とは―?
STAFF&CAST
監督:白石晃士
脚本:山岡潤平、白石晃士
原作:『不能犯』(集英社「グランドジャンプ」連載 原作:宮月新/画:神崎裕也)
出演:松坂桃李 沢尻エリカ
新田真剣佑 間宮祥太朗 テット・ワダ 菅谷哲也 岡崎紗絵 真野恵里菜 忍成修吾
水上剣星 水上京香 今野浩喜 堀田茜 芦名星 矢田亜希子 安田顕 小林稔侍
配給:ショウゲート
映画『不能犯』公式サイト