おすすめ映画『ふたつの名前を持つ少年』

ひとつの名前は愛を、もうひとつは勇気をくれた――

戦後70年、アウシュビッツ収容所解放70周年の夏に贈る
たった一人で過酷な運命を勇敢に生き抜いたユダヤ人少年の感動の実話!

『ふたつの名前を持つ少年』
Ⓒ2013 Bittersuess Pictures

12『ふたつの名前を持つ少年

STORY
1942年、ポーランド。ユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年スルリックは飢えと寒さで行き倒れとなり、ヤンチック夫人に助けられる。スルリックを匿った夫人は少年が一人でも生き延びられるよう、“ポーランド人孤児ユレク”としての架空の身の上話を覚えこませ、追っ手から逃がす。物怖じしない笑顔で教えられた通りに偽りの身の上を語り、寝床と食べ物を求めて農村を一軒ずつ訪ね歩くユレク。だが束の間の平穏をつかみかけてもユダヤ人であることがばれてしまい、また次の場所へと逃げなくてはならない。何故ユダヤ人というだけで、こんな目にあわなくてはならないのか。生き別れになった父との約束を胸に、明日の希望を信じてユレクのたった一人の命の旅は続く――。

監督は1994年にアカデミー賞短編実写賞を受賞したペペ・ダンカート。実話に基づく原作との出会いを、「見る者の記憶に20年後も残り続ける映画となる素材を見つけた瞬間」と語っている。過酷な運命を力強く、前向きに生き抜く主人公役を、アンジェイとカミルの双子の兄弟が愛らしい笑顔で演じきった。
終戦、そしてアウシュビッツ解放から70年。大人から子供まで、見る人すべての心を打つ感動作をこの機会に是非ご高覧ください。

STAFF&CAST
監督:ペペ・ダンカート
原作:ウーリー・オルレブ「走れ、走って逃げろ」母袋夏生訳(岩波書店刊)
出演:アンジェイ・トカチ、カミル・トカチ、ジャネット・ハイン、ライナー・ボック
原題:RUN BOY RUN/2013年/ドイツ・フランス/カラー/108分
配給:東北新社 Presented by スターチャンネル  
『ふたつの名前を持つ少年』公式HP

11『ふたつの名前を持つ少年

 
8月15日(土)~テアトル梅田 8月29日(土)~シネ・リーブル神戸 9月12日(土)~ 京都シネマ 
順次公開