3月11日(土)公開『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』人はどこまで残酷になれるのか――。

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『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』3月11日(土)公開

INTRODUCTION
世界を震撼させた“アイヒマン実験”の全貌が明らかになる!

アドルフ・アイヒマンの裁判がはじまった年に、イェール大学の心理学者による権威者の指示に従う人間の心理状況を実験した「アイヒマン実験」の全貌を描く実録ドラマ。ユダヤ系アメリカ人である社会心理学者のスタンレー・ミルグラムは、“なぜホロコーストが起きたのか” “人間はなぜ権威へ服従してしまうのか”を実証するため、電気ショックを用いた実験を繰り返し行う。その結果は、ハンナ・アーレントが提唱した「悪の凡庸さ」を科学的に実証し、被験者だけでなく社会全体に様々な影響と波紋をなげかけることになる。
主人公ミルグラム博士を演じるのは「マグニフィセント・セブン」「ブラック・スキャンダル」のピーター・サースガード。彼の妻を演じるのは、ウィノナ・ライダー。その他ジョン・レグイザモ、アントン・イェルチンらが脇を固める。監督は「ハムレット」「アナーキー」のマイケル・アルメレイダ。

サブ1
STORY
1961年8月、イェール大学で、ミルグラム博士の実験が開始された。一人は先生、一人は学習者となり、先生役の人物は問題を出題。答えを間違えると学習者には電気ショックが与えられ、間違えるごとに電圧は上げられる。しかし、被験者の一人は実験の協力者で、常に学習者になるように操作されていた。
この実験は、ナチスによるホロコースト(大量虐殺)がどのように起こったのか?普通の人々が権威にどこまで服従するのか?を科学的に実証することが目的だった。

スタンレー・ミルグラム博士

社会心理学者。1933年、米・ニューヨークのブロンクスで、ユダヤ人移民の両親の子として生まれる。「アイヒマン(ミルグラム)実験」のほか、「スモールワールド現象」「見知らぬ知人」「メンタルマップ」など、実験を通して、人間の行動心理を研究。1984年、心臓発作により死去。妻のサシャは今も健在。

<ミルグラムの主な実験>
■スモールワールド現象
直接つながりのない相手に宛てた手紙を、まずは自分の知り合いに宛て、その後、転送してもらい、何人経由をして到達するかを検証した実験。平均すると6人でその人まで到達し、「六次の隔たり」とも言われる。
■放置手紙調査法
数種類の架空の宛名を記し、切手を貼った手紙を車のワイパーや公衆電話などを大量に放置し、その手紙の回収率によって、グループや人種に対する心理を調査した実験。
■メンタルマップ
個人個人の経験や知識を元に、頭に浮かんだイメージを描く。できあがった地図はその人の主観的な世界観を反映しているので、たとえ教科書とかけ離れた地図であっても、ある意味で真実を表している。
■見知らぬ他人
顔は知っているけれど、会話などをしたことが無い他人。例えば、毎朝の電車やいつもすれ違う人など、キッカケさえあれば親密になりやすい間柄で、親近感を抱きやすい。
■同調行動
NYの街角で、空を見上げる人がいた際に、周囲の通行人が同調して、空を見上げる。

サブ2

STAFF&CAST
監督・脚本:マイケル・アルメレイダ 「アナーキー」「ハムレット」「メビウス」
出演:ピーター・サースガード 「ブラック・スキャンダル」「マグニフィセント・セブン」、
ウィノナ・ライダー 「ブラック・スワン」、アントン・イェルチン 「君が生きた証」、
ジョン・レグイザモ 「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」  ほか
配給:アット エンタテインメント
URL:映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』公式サイト
3月11日(土)公開 シネ・リーブル梅田、以降、京都シネマほか全国順次公開